二十四話 ページ25
ついに…
この日が来てしまった…
今日は…
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体育祭当日です。
「元気ねぇな。喉渇いたのか?」
『いや、渇いてない…。…太陽が私を拒んでいる気がする。』
「お前厨二病だっけ?」
キヨ君とくだらない話をしていると体育祭開始の花火が見えた。
「あ、いたいた。A、清川。アンタらの鉢巻き。」
美咲に渡された鉢巻き。
そういえばキヨ君何て書いたのか知らないんだ。
私は何も書いてない鉢巻きを裏返した。
そこには
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《格好いいとこ見せてやる!》
思わず私は吹き出した。
*キヨside
Aが書いたメッセージ、期待していたがやっぱりAは俺と考え方が似てるようだ。
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《格好いいとこ見せて貰うよ!》
どこかで心が通じ合っているんじゃないか。
そう感じざるを得なかった。
隣で笑っているAを見る。
同時にAも俺を見た。
『格好いいとこ見せて貰うよ!』
「格好いいとこ見せてやる!」
同時にそう言い放った。
体育祭の始まりだ。
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作者名:璃音哀 | 作成日時:2017年3月21日 13時