三話 ページ4
自宅に到着。
一人暮らしだが一軒家だ。
産まれた直後に両親は事故で亡くなった。
事故と言われているが殺されたのだ。
一人になった私を引き取ってくれたのは親戚だった。
叔父と叔母には子供が居らず、私を本当の子供のように育ててくれた。
高校からは一人暮らしをすると言ったら私の為の一軒家を建ててくれた。
叔父はある会社の社長であるため。
金持ちで凄く生活しやすい環境を整えて貰っている。
とても有り難い。いつか恩返しが出来るよう頑張ろう。
「相変わらず広いねぇー」
『どーも。』
私は食器棚からコップを2つ取り出し、一つには紅茶を淹れた。
そして、鍵の付いた木箱の中から注射器を取り出した。
『美咲、腕出して』
「ん。」
スマホをいじりながら片腕を差し出した。
注射針を美咲の腕に差し、血を取る。
吸った血をコップに出し、美咲の腕に絆創膏を貼る。
『ありがと』
私はコップの中の血を飲み干した。
やっと渇きが収まった。
『はぁ…』
「どした?不味い?」
『いや、味はいつもと同じ。毎度ありがとね』
「今更じゃん。で?どうしたの?」
『…私の隣の席の…』
「清川?何かあったの?…あ。…もしや惚れた?イケメンだもんねぇー」
『キヨ君さ…すっっっごい美味そうな香りがするの!』
「…は?」
『今までにない凄い良い香りでさ!滅茶苦茶飲みたくて死にそうだった』
「…あ。…そう」
恋バナじゃねぇのかーと言っていたが恋バナって何だ?バナナの親戚?
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作者名:璃音哀 | 作成日時:2017年3月21日 13時