貧血少女の秘密 2【ky】 (ページ8)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:13,299 hit

二日目　2 ページ8

今日も美咲の声でゲーム大会が始まる。

『っはぁ～…緊張する…』

「大丈夫だろ！俺がいるし！」

『…さっきまで寝ぼけてた人が何を言いますか…』

「うっ…すまん。」

美咲からの声がかかった。

『…絶対負けないでね』

「おう！」

昨日と同じ対戦相手が、何故かすごく恐ろしく見えた。

トーナメント戦。

私とキヨ君は無事に二勝。

そして、問題が起きたのが三戦目。

『…な、何で…』

決勝であたると思っていた相手。

「続いては！暁VS！

.

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清川！！！」

「何で…Aと…！？」

『予定じゃ次は＿』

「その方が急遽退場しちゃってね。２人があたるようになっちゃったのよ。」

美咲が手を合わせてそう伝えてくる。

ごめん、という意味だろう。

「このまま戦わないわけにはいかないのよ、お願い！」

決勝まで私達があたらなければ他の人達を倒す事が簡単に出来ると思っていた、
いざどちらかが負けてしまっても、もう一方で何とか出来る。

それなのに、ここであたってしまっては優勝の確率が減ってしまう！

よりによって今日はキヨ君が寝不足！！

どちらが勝つべきなんだろう…。

「…A。」

キヨ君が私に近付いてきた。

「どっちが勝っても構わねぇ、全力でかかってこい！！」

…。

…悩んでいた私が馬鹿だったのか。

全力で。

それは私が最初から望んでいたことだ！