貧血少女の秘密 2【ky】 (ページ6)

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一日目　5 ページ6

キヨside

俺がAの誘いを断った理由はちゃんとある。

「キヨ、本当に良かったの？」

「は？何が？」

「暁さんほったらかして帰って良かったのか聞いてんの。」

「何のために断ったと思ってんだよ」

俺だって一緒にまわりたかったけどよ…。

「最終日にとっておきてぇだろ。」

そのために途中で帰ってきて…。

「お前とゲームの練習すんだろ。」

「練習しなくても勝てるのに？」

「Aに勝たなきゃ意味ねぇんだよ！他の奴らには勝てるけど、Aに負けたらデート出来ねぇじゃん！」

「…そんなに暁さんとデートしたいんだ。」

「いや…別に…」

顔に熱が集まっているのがわかる。

自分でもわかる。

それほどAと一緒にいたいんだということが。

「他人に渡してたまるかよ！」

帰宅後、時間を気にせず必死にゲームしてたら時間は午前2時。

フジを家に泊めて、寝た。

フジが寝た後も俺は一人で練習していた。
やめようと思ったときには日が昇りかけていたことは言うまでもない。