貧血少女の秘密 2【ky】 (ページ14)

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二日目　8 ページ14

『…っ…。』

…保健室…か…。

あぁ…キヨ君にちゃんとおめでとうって言えなかったな。

自分でもあんなに緊張するとは思わなかった。

ん？

…何か体が重い。そんなに体調悪くなかったと思うんだけど。

そうっと起きあがると、体が重い原因がわかった。

そこには眠っているキヨ君がいたのだ。

ゲームの練習をし過ぎて寝不足だったし、最後まで必死だったから疲れたのだろう。

綺麗なキヨ君の寝顔を見ながら、優しくキヨ君の髪に触れた。

勝手に触れたら嫌だろうか。

そんなことを考えながらも、眠っているキヨ君に声をかけた。

『おめでとう。』

その声を聞いても、キヨ君が起きる様子はない。

…どうしよう。

＊ヒラside

あーあ、負けちゃったな。

まぁ…。

わざとだけど。

今日は珍しく調子良かったからあのままだったら勝てたな。

でも多分あのまま勝ってたらキヨ絶対機嫌悪くするし。

うーん…でもやっぱり勝ちたかったな…。

…そうだ。

「ねぇ、フジ。」

「ん？」

「明日、暇でしょ？キヨ達の邪魔しようよ。」

「…俺、あの二人は応援したい方なんだけど。」

「………。」

俺より大事なの。という意味を込めてフジを睨む。

「…わかったよ。…ほどほどにね。」

ほどほど…ねぇ？