太陽の為に生きる《ワンピース×wrwrd!》 (ページ34)

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ゴーグルを付けた少年ページ34

コネ吉を連れて崖に来ると

エースより少し下ぐらいかな

ここら辺じゃ見た事ない少年が

崖に腰掛けていた

首にかかったゴーグルを大切そうにもち

今にも死にそうな目をしていたが

奥に何か秘めているような

アメジスト(紫色の目)に興味を持った

｢なんやりよんや落ちたら死ぬぞ｣

話しかけようと思ったら

先にコネ吉が声をかけた

｢あんたらには関係ないでしょ｣

威嚇するような鋭い視線をこちらに向けた

『関係なくないさだってここは私のお気に入りの場所でね君にここで死なれたらここが心霊スポットとか自殺の名称になったら困るのは私だからね』

｢……｣

おかしなものでも見るような

そんな顔をされた

ﾑﾑ失礼だな

｢お前親はどうしたガキが一人でこんな山にいたら危ないぞ｣

確かにそうだ

こんな山入ったら普通すぐ死ぬ

私やエースとサボゾムやロボロは

この山で狩りをしてるから

大抵の動物は襲ってこない

コネ吉も私と一緒にいたから

だけど

この少年は一人で

この山を無傷でここまで来た

余程運がいいのか

それとも何か別の力がこもった物を持ってるか(・・・・・・・・・・・・・・・)

まぁなんでもいいか……

『フウシャ村の子か町の子か知らないけどここは危険だ早く家に帰った方がいい山の下まで送るよ危ないからここには……』

｢親なんていませんよ｣

遮るように少年が話し始めた

｢家出して来たんですよ……あの人達は(家族)僕を道具として見てた!!｣

｢今優しくされても能力が目覚めなかったら父さんみたいに(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)……｣

｢そうなる前に逃げ出したんですよ！！｣

｢島を出ても大人はみんな裏切る!!嘘をついて騙そうとする!!もう嫌なんですよ！！｣

｢どうせ見つかるなら……どうせ利用されるなら｣

｢その前に……僕は……｣

目から溢れそうなほど涙を我慢している

｢やけんって死ぬのは早いんやないか｣

コネ吉の冷たい声が響く

｢！！あんたに……！あんたらに何が分かるって言うんすか！！｣

｢分からんお前の事や他人の俺が分かる訳ないやろ｣

『うわぁ冷たさすがコネ吉心ないね』

｢うるせぇ｣

｢！！だったら｣

｢知らん俺らでも！｣

｢お前の居場所くらいには成れる｣

｢……！！｣

そう言ってコネ吉は

笑顔でヘルメットを少年に被せた

ぶかぶかのヘルメットの下から

押し殺した泣き声が聞こえる

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
続くよ
ｸｯ文字め