「やっぱりバカだね」 ページ26
「最近この地域でひったくりが多発してる」
「捕まらないのはその人の個性のせい？」
「警察の情報によれば、奴の個性は"カメレオン"。周囲のものに擬態して身を隠しているらしい」
電柱の上で話していると、近くから悲鳴が聞こえてきた。素早く降りて走って行ったショータの背中を眺めつつ、僕は上から地形を観察する。
土地勘が無いと不利になっちゃうからね。ショータに捕まった時みたいに。闇雲に動いちゃ労力の無駄だ。いくつかのルートを見つけ出した方が早い。
目星を付けて、電柱から建物の屋根に飛び移り、近くの路地も見下ろしながら走る。候補1に着いて、路地の入口に仁王立ちしてみた。
「……っかしぃな〜ここに逃げたと思ったんだけど」
薄暗い細道をよ〜く観察してみる。カメレオンとは言え、透明化してる訳じゃない。実体はそこにあるんだし、よく見れば分かるんじゃないかと思って。
いやまぁ現場から近いとは言え、ここに入った所は見てないから100%じゃないんだけど。
「しゃーない、バカの思考は分からんもんさね」
やれやれ、と路地に背を向ける。
「誰がバカだこのガキ！！」
「……やっぱりバカだね」
背後から聞こえた怒号に笑うと、布が擦れる音が空気を裂いた。
「ヒーローとしては40点だな」
アイマスクをした男性を捕縛布で拘束したショータがいつもの調子で言う。振り向くと仏頂面が見えた。
「僕にヒーローらしさを求めるのは間違ってるって何回言ったら分かるんだい？」
「状況判断能力、処理能力は文句なしだが、最後の詰めが甘い。ヴィランに背を向けるな」
「話聞いてる？」
全く、どうでもいい事はとことん聞かないんだなぁショータは。分かってるけどさ、僕だって何度も同じ事言うのは疲れるんだよね〜
「いつでもそうだ。最後までどんな可能性も捨てるな」
「……僕が損をしてるとでも？」
「損をする戦い方だ」
あ〜……これ、イヤだな……
「体育祭で自覚しなかったか。なんで負けたと思う」
「ざけんじゃねぇぞヒーロー！！」
「！ショータっ」
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すみた先生(プロフ) - 名無しさん» 温かいコメントありがとうございます！！一応やる気はまだまだあるので頑張ります！！キャラ付け上手くいったみたいで良かった……(独り言) (2022年12月21日 22時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - コメント失礼します！話消えちゃったのめちゃくちゃ大変だと思いますが、更新楽しみにしてます！夢主くんの性格？口調？がとんでもなく好きで、これからどうなるか気になります…無理はしないでくださいね！長文失礼しました！ (2022年12月21日 22時) (レス) id: 7cbba75bf7 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - Yuuさん» コメントありがとうございます！！ (2022年12月18日 9時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu(プロフ) - totemosuki、、、、、、、 (2022年12月18日 3時) (レス) id: fb830e3447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2022年9月23日 19時
