「僕も協力するよ」 ページ12
走る速度を上げてもたついている集団を置いていくと、前方から爆発音と爆風が僕に向かってきた。死にはしないだろうとすぐに判断し、足を止めずに進む。
爆煙を抜けた先には、地面をそろりそろりと忍び足で進む人、または勢いで駆け抜けていく人が居た。……なるほど地雷か。殺傷能力は無く、見かけと音だけが派手ってワケね。
「あれ、何してるの？」
「さ、逆くん……！ちょっと思いついた事があって。もしかしたら前に出れるかもしれないんだ」
ロボットの装甲の欠片を両手に地面を掘っているブロッコリーくんこと、緑谷出久を見つけた。どうや地雷を掘り起こし、威力を利用して一気に進むつもりらしい。他が真っ向から苦戦している中、彼はなかなか柔らかい頭を持っているようだった。
「面白い！僕も協力するよ」
「えっ…でも、逆くんなら先頭集団の誰かと位置を入れ替えれば前に…」
「それはそう。でもそんなの面白くないだろう？君の案は面白いよ、だから僕が勝手に推進力を足してやるのさ」
飛ぶ準備をしだしたブロッコリーくんの背中に手をかざす。彼は小さく、「ありがとう」と言った。そして、「でも……」と続けた。
「勝ちは、譲りたくないんだ」
「勝ち負けに興味は無いね。勝手に取ればいい」
「逆くんも頑張って！」
そう言ってブロッコリーくんは装甲板で地雷の塊を叩きつけた。僕は爆風に飲み込まれながらもその場から駆け出し、後を追った。
彼の地面に対するあらゆる力を０にした。水平方向にしか力は働かない。空気抵抗で速度が落ちかけるところで個性を切る。
ちなみによく見れば地雷の位置は丸分かりだったから、普通に走って地雷原を抜けた。
先頭にはブロッコリーくん、オメデタくん、ウニ頭くんが見えた。3人ほぼ同時にゴールしたようにも見えたが、マイクの実況を聞くにどうやらこの障害物競走の1位はブロッコリーくんらしい。逆転劇を見れてある程度満足したし、僕もゴールするか。
中間層に紛れてゲートをくぐる。既に着いている人数を見ると……僕は20位か。
第一種目が終わり、第二種目。下位42位から5ポイントずつ与えられ、1位には1000万ポイント。数人でチームを組み、得点を奪い合う、下剋上騎馬戦だ。
【115P】と書かれたハチマキを片手に、僕はある人物の元へと足を進めた。
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すみた先生(プロフ) - 名無しさん» 温かいコメントありがとうございます！！一応やる気はまだまだあるので頑張ります！！キャラ付け上手くいったみたいで良かった……(独り言) (2022年12月21日 22時) (
レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - コメント失礼します！話消えちゃったのめちゃくちゃ大変だと思いますが、更新楽しみにしてます！夢主くんの性格？口調？がとんでもなく好きで、これからどうなるか気になります…無理はしないでくださいね！長文失礼しました！ (2022年12月21日 22時) (レス) id: 7cbba75bf7 (このIDを非表示/違反報告)
すみた先生(プロフ) - Yuuさん» コメントありがとうございます！！ (2022年12月18日 9時) (レス) id: 547ebe12b8 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu(プロフ) - totemosuki、、、、、、、 (2022年12月18日 3時) (レス) id: fb830e3447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみた先生 | 作成日時：2022年9月23日 19時
