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「さて……国王陛下はどちらにいらっしゃるのかな？」
「王宮の警備をものともしないと考えると、彼を誘拐したのは中枢の幹部級でしょうね」
「同感だ。……ならどうする？ 冷酷で残忍なサー・クロコダイルなら、陛下をどこに居させようとするかな」
河を渡り、砂漠を高機動車で移動しながら、おれはシェリルに聞く。
彼女は双眼鏡を覗き込みながら「そうですね……」と呟いた。
「国王陛下が最も大切にしてらっしゃるのは国民と、王国そのものです。
だとすれば、それが壊れる様子を『ショー』と称してよく見渡せるところを用意するでしょう」
それを聞いて、おれは短くはっ、と笑った。
「気が合うな、シェリル。おれも同じことを考えたよ」
「……お互い、冷酷非情な男の感情を合理的に理解してしまう性格の持ち主なのでしょうね」
「はは、認めたかないけど違いないな。
……よし、じゃあ行き先は決定だ。確かアルバーナには街の様子がよく見渡せる高台があったはずだ。
そこを目指そう」
「はっ、社長」
「では、車をそちらへ向かわせます」
運転手の言葉に頷いた時、唐突に電伝虫が鳴った。
シェリルを見るが、彼女は自分のではないと首を振ったので、おれは懐から小電伝虫を取り出す。
確かに鳴っているのは、おれの小電伝虫たった。
「はい、もしもし？」
受話器を取り、耳に当てると、おれはいつも通りの電話のあいさつをする。
すると、どこか憔悴しきったような……おれのよく知る声が応えた。
『もしもし……お兄ちゃん？』
「あかり！？ ……どうしたんだよ、いきなり？」
なんでこんな時に？ と当惑する。
今日は誰かの誕生日だったか、なんて考えて、んなわけないかと思い直す。
だとしたら、なぜ。
『あの。少し、心配になっちゃって…』
「ん？ ……あー、エースのことか？ もしかして本人から聞いたのか、おれと会ったって」
『あ、うん……それもそう、なんだけど……』
「それも、って……」
妙に歯切れの悪いあかりの言葉に、眉を寄せる。
4番隊隊長サッチのことで落ち込んでいるとは違いそうだし、なんなんだいったい？
……だから。
そんなことを、考えていたから。
……おれは、隣で驚愕のあまり目を見開いているシェリルの表情に、気づかなかったんだ。
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やっさん - 立花！激怒！それにしても、シェリルさをの正体は・・夢主の前世の・・・。この、次元世界でも、頂上決戦は止められないのか！？続編を読んでみます。 (2019年3月8日 20時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - mさん» そうなのですか！？修正致しますので、もしまだ不具合があれば教えてください！ (2019年2月15日 6時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - この小説の8話くらいから名前が変えられないのは何故でしょう、、？もしそちら側に不具合等があれば直していただけると嬉しいです。応援してます (2019年2月14日 23時) (レス) id: 1c5909901a (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - monoさん» そうですねw もう大分伏線解放してますからね笑 (2018年1月29日 10時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - シェリルがもしかして…って結構最初の方から思ってたりします。 (2018年1月29日 8時) (レス) id: 062eb7c7b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年9月14日 19時
