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「砂嵐っ！ 砂嵐が、ユバの街を襲ってる……！！」
殿下の絞り出すような悲鳴が、目の前の光景に吸い込まれて消えていく。
ごうごうと大きな音をたてて渦巻く竜巻は、大量の砂を含み、時折飛んでくる砂礫が肌をビシビシと叩いた。
「……やんだか？」
「ええ、そのようですね」
「でっけェ砂嵐だったな！！」
建物はところどころ倒壊し、大量の砂で埋め尽くされて荒廃したその街は、
おれの知っているユバとは大分違う様相だった。
殿下はショックのあまりか立ち尽くし、「そんな……」と力なく声を漏らした。
おれは思わず眉を寄せる。
ダンスパウダーで異常気象が起こっているとはいえ、いきなり砂嵐が増えない限り、この荒れよう不自然だ。
……そしてビビ殿下とともに街に入るが、中には人はほとんどいない。
寂しい隙間風が吹くばかりで、反乱軍が根城にしているという感じはしなかった。
「こりゃひでェ……あのエルマルって街とそう変わんねェぞ……！」
「ここはオアシスじゃなかったのかよビビちゃん……」
いや、確かにオアシスのはずなんだ。エルマルよりも豊かで、活気に溢れていた街だった。
そのために反乱軍はここにいるという噂が立っていた。
だから不自然なんだ。少なくとも、あんな巨大な砂嵐、おれたちがここによく来ていた時には見たことはない。
「どういうことだ……？」
「……バロックワークスの仕業でしょうか。
ここでは電波も飛ばないので、向こうに潜入している密偵からは連絡は取れないので、何があったのかは断定できない状況ですね」
「……断定はできないってことは、予測はできてるってことだな、シェリル。
構わない、おれだけでいいから。教えてくれないか」
「ご命令とあらば。……ですがあくまでこれは推測ですので、ゆめゆめ殿下には」
「言わないよ。混乱させるだけの情報を、彼女にもたらす気はない」
はい、と頷くと、シェリルは声を低く落として、
これまた言葉を絞り出すように、告げた。
「この街を襲った砂嵐は、おそらくですが、王下七武海……サー・クロコダイルの能力によるものです。
彼にとってユバを襲うことは、反乱軍の怒りを煽ること。
民衆を扇動し王国を乗っ取ろうと考えているのならば、彼にはそれをするメリットがあります」
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やっさん - 立花！激怒！それにしても、シェリルさをの正体は・・夢主の前世の・・・。この、次元世界でも、頂上決戦は止められないのか！？続編を読んでみます。 (2019年3月8日 20時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - mさん» そうなのですか！？修正致しますので、もしまだ不具合があれば教えてください！ (2019年2月15日 6時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - この小説の8話くらいから名前が変えられないのは何故でしょう、、？もしそちら側に不具合等があれば直していただけると嬉しいです。応援してます (2019年2月14日 23時) (レス) id: 1c5909901a (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - monoさん» そうですねw もう大分伏線解放してますからね笑 (2018年1月29日 10時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - シェリルがもしかして…って結構最初の方から思ってたりします。 (2018年1月29日 8時) (レス) id: 062eb7c7b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年9月14日 19時
