3 【sideSISTER】 ページ4
「あかり。最近兄貴と連絡取ってんのか？」
デッキブラシで床板のはじっこの汚れ(カビが生えてて、意外と汚れが強敵)と格闘していると、
モップを持ったエース隊長が聞いてきた。
「お兄ちゃん、ですか？ …っていうか、今はエース隊長のお兄ちゃんでしょう？
エース隊長は連絡、取ってないんですか？」
「あー、一応立場的にな。それになんか、1人前になったのに、海の上で兄貴に連絡取るのってなんか違うだろ」
「へーえ。そんなものですか？」
よくわからないけど、男の人のプライドみたいなものだろうか。
聞いたところによるとエース隊長は、小さい子供の頃はお兄ちゃんとよく衝突していて、
そのせいでか独り立ち意識が強かったのだという。
しかも故郷で義理のご兄弟を亡くしていて、それで余計に1人で強くならなくちゃいけないっていう義務感が芽生えたようだ。
…でも、なんだかそれはちょっと危うい、ような気がする。
エース隊長は、ちょっと昔のお兄ちゃんに似てる。
目的のためなら突っ走っちゃって、なりふり構わない。
そう、自分の命にさえ目を向けられないんだ。
「…お兄ちゃんとはたまに連絡取ってますよ。ちょくちょく話題になる“麦わらのルフィ”さんの話を聞かせてもらってます。
あの、ルフィさんって…エース隊長の弟さんでもあるんですよ、ね？」
「ああ、自慢の弟だ。お前より…そうだな、2つ年上だぜ」
そう言って笑うエース隊長は、すごく嬉しそうで。
私の心臓が、意図せず大きく高鳴る。
熱くなっていく頬を誤魔化すように、私はうつむく。
「でも、よく考えてみりゃ、ルフィはあかりの兄貴にもなるんだよな」
「え？」
思わず急いで顔を上げて、私は目を見開いた。
え、そ、それって、どういうこと？
どきまぎしたままエース隊長を見つめてみるけど、彼は笑顔で言い放つ。
「だって、兄貴の実の妹なら、そりゃおれたち兄弟の妹でもあるだろ？」
「…そ、そうですね」
…だよね、そういう意味だよね、知ってた。
わかっていたけど、なんだかショックで肩を落とす。
…私じゃまだまだ、彼の目には『女』として映ってないらしい。
エース隊長が、私の気持ちに気づいてくれるまで、
あとどれくらいかかるだろう。
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やっさん - 立花！激怒！それにしても、シェリルさをの正体は・・夢主の前世の・・・。この、次元世界でも、頂上決戦は止められないのか！？続編を読んでみます。 (2019年3月8日 20時) (携帯から) (
レス) id: 6ef490f023 (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - mさん» そうなのですか！？修正致しますので、もしまだ不具合があれば教えてください！ (2019年2月15日 6時) (レス) id: 632d3b069c (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - この小説の8話くらいから名前が変えられないのは何故でしょう、、？もしそちら側に不具合等があれば直していただけると嬉しいです。応援してます (2019年2月14日 23時) (レス) id: 1c5909901a (このIDを非表示/違反報告)
さにー☆彡(プロフ) - monoさん» そうですねw もう大分伏線解放してますからね笑 (2018年1月29日 10時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
mono(プロフ) - シェリルがもしかして…って結構最初の方から思ってたりします。 (2018年1月29日 8時) (レス) id: 062eb7c7b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sunny
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年9月14日 19時
