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玉森くんと宮田くんが出ていって２人きり。
ようやく藤ヶ谷くんと体を離す。
藤「嫌だった？」
心配そうに覗き込まれた。
かっこいい顔近づけちゃダメですって。
「あ、の、びっくりしました」
藤「…Aからしたらさ、俺なんておじさんなんだろうけど」
「そんな！藤ヶ谷くんめっちゃかっこいいです！」
藤「ふふっ、ありがとう」
藤ヶ谷くんは優しくわたしの頭を撫でた。
藤「Aさえよければ、俺たち付き合わない？」
真剣に、まっすぐわたしを見つめながら。
だから、急すぎるんだってば。
わたしばっかりテンパってバカみたい。
わたしだって…。
「はい…」
藤「よかった」
抱き寄せられながらキスされた。
藤「もう北山に触らせちゃダメだよ」
「…ふふ」
胸のつかえがとれたような、そんな感じがした。
このまま体の関係をいつまで続けられるのかな。
藤ヶ谷くんはわたしのことどう思ってくれてるのかな。
もやもやが一気に解消したの。
終わるのが怖いから、わたしからは言えなかった。
もう失恋なんてまっぴらだ。
待つしか、できなかった。
藤ヶ谷くんから、踏み出してくれた。
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作者名：わたあめなのは
| 作成日時：2022年9月20日 15時
