頼りにしてよ ページ39
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サマパラにドラマの撮影、少年たちの本読みもして、
お仕事をもらえるのは嬉しいんだけど結構ハード。
疲れが溜まってて、寝ても取れないなぁ。
はぁ。
猪「A」
正面からガリさんに肩を掴まれた。
猪「疲れた顔してる」
まっすぐに見つめられて。
わたしそういう顔してるかぁ。
「体力不足だね」
猪「スケジュール詰まってるもんな」
公演の合間とか、休めるときは休んでるんだけどね。
猪「Aってさ、弱音吐かないよな」
「そうかな。疲れたーとか言ってるよ」
猪「それは俺らも言うよ。なんかさもっと内心っていうか。
我慢してるとこある気がする」
「んー…それは癖かもしれないなぁ」
辛いなぁって思うことでも１人で抱えて。
自分で耐えられるって思ってるからそうしてるんだけど。
だって１回甘えたら、ずっとそうしちゃうかもしんないじゃん。
限界だなって思わないと、誰かに言ったりしないかな。
猪「それはさ、Aが最年長だからって関係ある？」
「それは、ある、かも」
ガリさんに溜息つかれた。
イライラしたふうに。
猪「あのさ。俺らじゃ頼りになんねぇって
思われてんのかもしれないけど。
しんどいなって思ったら遠慮なく言ってほしい」
もしかしたらわたしが遠慮していることで、
ガリさんのプライドが傷ついてたりしてたのかな。
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作者名：わたあめなのは
| 作成日時：2022年8月23日 15時
