エールと決意 ページ16
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迷える子羊ちゃん発見。
ドラマの台本を見ている浮所。
わたしたちジャニーズがドラマに出ること、
ファンは喜んでくれるけど、
そうじゃない人はいい印象を持たないみたいで。
トモダチゲームは過去にもドラマ化されたものだから、
それをまたジャニーズがやるってことで否定的な意見が多かった。
特に主役の浮所。
誰よりもバッシングされているし、プレッシャーもすごいはず。
真剣に台本を読み込んでいるところ悪いけど、お邪魔します。
「飛貴」
浮「っ///」
びっくりしながら振り返られた。
浮「マジ、心臓に悪い」
「あはは、ごめんね。集中してたね」
浮「Aだったら大歓迎よ」
笑顔で迎えてくれる。
「頑張ってる飛貴くんに、
こないだうちに来てくれたときのお礼をしようと思って」
浮所の頬にキスした。
浮「…」
突然のことに固まってる。
「どした？足りない？」
浮「…うん」
「しょうがないな」
浮所の頬を捉えて、唇にしてあげる。
浮「ファーストキスはAからだ」
「これで頑張れる？」
浮「…ん。ありがとね」
今度は浮所からキスされた。
「なんかあったらいつでも言ってよ」
浮「すげー優しいじゃん。やっと素直になってくれた？」
「…あのね。浮所に最初に言っときたいことがあって」
最初に、というワードに、嬉しそうな顔をして。
でもごめんね。いい話じゃないんだ。
「クイズ部、やめようと思う」
衝撃を受けた顔のまま固まられる。
浮「え…阿部くんがいるから？」
「それも、あるけど。勉強する意欲がなくなった」
こないだの収録もさ、ろくにやる気なかったの。
そんなの失礼じゃん。
阿部ちゃんがいないとしても、同じことだ。
東大生だったからクイズ部に抜擢されて、
阿部ちゃんに認められたいって目標があったから
今までやってきたけれど。
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作者名：わたあめなのは
| 作成日時：2022年8月23日 15時
