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NO IMAGEと表示されるディスプレイの光が、
部屋の中を照らす。
『君がAだね、会えて嬉しいよ』
明らかに彼女に話し掛けている。
突然のことに言葉に詰まらせた。
ゆっくり口を開く。
「…はじめまして」
彼女は辛うじて声を出した。
何故か、息苦しい。
『連合の居心地はどうだね？』
男は聞く。
彼女は慎重に言葉を紡いだ。
「…想像以上に、良かったです」
『弔はいるかい？』
死柄木の知人だろうか。
死柄木は彼女にあまり自分のことを話さないが、
その軽い口調から、答えても問題は無さそうだ。
「今は、席を外しています」
彼女の答えに男は笑った。
『ふむ、聞いてた通り、
やはり丁寧で素直な子のようだね。
僕に誰かと聞かないところからも、
思慮深く、距離感を分かっている。
成る程、弔が執着するのも分かるよ』
戸惑いながらディスプレイに近付く。
チカチカと点滅する画面に目を細めた。
『弔とは真反対、
それがどんな風に作用するかは未知数だ。
だから君を連れてくることに、僕は反対していた』
男の声は楽しそうに笑う。
『でも、弔は僕にも内緒で連れて来た。
面白い、少しだけ話をしてもいいかな』
彼女の返事を待たずに、
ごぼ、と彼女の口から何かが出た。
泥の様な、何か。
下水の様な匂いもする。
もがいても効果は無い。
視界はあっという間に暗闇に包まれ、
濁った水に身体が包まれる。
「___________っは、」
息が出来たのはその数秒後。
どさり、と身体が地面に倒れた。
喉の奥に感触が残っている。
げほ、と彼女は地面に向かって咳き込んだ。
夜風が彼女の髪を吹き上げる。
外。
どこかに連れて来られた。
突然のことに、
思考が対応出来ずにショートする。
「悪いね、弔がいない内に、
どうしても二人で話したかったんだ。
大丈夫、すぐに帰してあげるよ」
ディスプレイ越しに聞いていた声が、
すぐ近くから聞こえた。
その雰囲気に、鳥肌が立つ。
触れても、見てもいけない。
そんな感じがする。
「僕はオール・フォー・ワン。
弔の先生のようなものさ」
顔を上げてくれ、と男は言った。
顔を上げると、
車椅子に座っている男がいた。
人間、にしては目も髪も無い、不気味な顔が
彼女を覗き込んでいる。
「さあ、話をしようか」
有無を言わさぬ口調。
お願いでは無く命令。
青ざめている彼女とは対照的に、
男は不気味な笑みを浮かべていた。
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maro(プロフ) - こういう弔くんの夢小説を探していたんです......!!!見事にどっぷりハマりました👍🏻 ̖́-︎続きを気長に待ってます！！ (4月12日 14時) (
レス) id: 89c84e5ca3 (このIDを非表示/違反報告)
もあ(プロフ) - すごい考えられた話で たまげました！とむとむのこうゆうお話あまり無いのですが、どストライクすぎて何回も読ませていただきました🥰お忙しいとは思いますが、続きを楽しみにしています！ (8月16日 20時) (レス) id: 595898a75e (このIDを非表示/違反報告)
ノア - わぁぁ！めちゃくちゃ続き気になります！！夢中で読んでしまいました！笑続き待ってます！ (2022年7月13日 14時) (レス) @page44 id: da656baae2 (このIDを非表示/違反報告)
Yo - 読んでめっちゃドキドキしてました！！ゆっくりでいいので続き楽しみにしています(^^)更新頑張ってください！ (2022年3月12日 23時) (レス) @page41 id: b7d6e0178a (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - えぬえさん» 返信遅れて申し訳ないです…🙇♀️ここまで至るに随分時間がかかってしまい…亀更新なのに読んでくださり感謝しかないです…！コメントは力の源…！頑張ります💪 (2022年1月1日 1時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華羅夢 | 作成日時：2021年9月17日 10時
