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その後、Aの事情聴取は、
ほとんど結果が得られないまま終わった。
施設まで送る、という警察の厚意に甘え、
車の中で揺られながら窓の外を眺めながら考えた。
これから、どうするか。
自分の希望で、明日から学校に行くことになった。
ヒーローを目指す生活に戻る。
昔からしてきたことだから苦は無いが、
とむらくんといた日々に比べると、
少し気が重かった。
いつ迎えが来るのか分からない状況で、
自分ができることは何か。
第一に、彼の迷惑にならないこと。
彼に関する情報を漏らさず、
できるだけ不自然のない普通の生活をおくること。
第二に、自分の監視の目を緩めることだった。
警察も先生も、
私は洗脳されているのではと思っている。
そうじゃなくても、
また私が誘拐されることを考慮して、監視をつけるだろう。
裏で監視される程やりづらいことこの上ない。
雄英の生徒のままでいれば、
逆にヒーローに接しても可笑しくは無いし、
面と向かって話していけば、
自分は問題無いことをアピールできる。
車を運転してくれた警官は優しく、
私に周辺の数ヶ月間の状況を詳しく教えてくれた。
雄英体育祭のことや、最近のヒーローランキング。
死柄木を筆頭とする敵連合の、雄英高校への襲撃。
ステインというヒーロー殺しの逮捕。
とむらくんは私に自分のことを言わなかったため、
そんな敵組織のボスだったのか、と少し驚いた。
同時に、私は彼のことを知らないと痛感した。
彼と過ごした数ヶ月は幸福だったけれど、
彼に関して知らないことはまだまだ多いのだ。
____________帰ったら、たくさん、話がしたい。
「いやぁ、良かったですねぇ、帰れて。
学校生活も青春も、これからですもんねぇ」
施設に着いた警官は、
車を停めながら気さくに話しかけた。
「明日からの学校、楽しんで下さいね」
人生楽しんだ勝ちですから！と明るく振る舞う警官に、ああこの人は私を励ましてるんだと感じた。
「たくさん、楽しんできます」
私は微笑んだ。
送ってくださりありがとうございます、と挨拶をし、
警官は最後まで明るく私を励ました。
外はすっかり夜だ。
明日から、学校。
人生、楽しんだもん勝ち。
明るく優しい警官の言葉に、ふ、と笑みを溢した。
私はこれから、みんなの憧れる雄英高校の生徒として
学校生活を送るのだ。
楽しくない訳が無い。
それはきっと、少しの間だけだけど。
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華羅夢(プロフ) - ぽいぽいさん» 何ですって！！ぜひ死柄木くん推しになってくださいな！！彼は魅力的な男です！！コメント嬉しいですありがとうございます････！ (2021年9月19日 8時) (
レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - この作品で死柄木くん推しに傾きつつある…好きです応援してます頑張ってください!（ノンブレス） (2021年9月19日 7時) (レス) id: 1142a6ee8a (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - れのまるさん» うわああありがとうございます･･････！コメントが1番のモチベになるのですごく嬉しいです！頑張りますね！ (2021年9月14日 14時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
れのまる - 死柄木さん最推しなのでこの作品めっちゃ好きです…！これからも応援してます！ (2021年9月14日 7時) (レス) id: ce403bbca4 (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - しいたけさん» しいたけさん、もしかしなくても2回目のコメントですか･････････？コメント来るのが1番嬉しいので、大喜びで話を書いてしまいました！楽しんで頂けて何よりです！！ありがとうございます！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華羅夢 | 作成日時：2021年8月23日 1時
