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それから、警察やヒーローが来て、
あっという間に私は『保護』され、
事情聴取という形で、
警察署の小さな部屋で待機している。
涙で何もかも訳が分からなかった。
ぐしゃぐしゃになった顔を、
いつもの笑顔に戻そうとしても、
口角が震えてしまって戻らなかった。
「お嬢ちゃん、だいじょうぶ？」
気さくな警官が扉を開けて入ってきた。
ほら、と飴を差し出される。
「どーして泣いてるの」
優しい声に、更に涙が流れた。
「…か、えりたい」
あの人の所に、と私は泣きながら
うわ言のようにを繰り返した。
差し出された飴に目もくれず、
行き場のない感情を目の前の人にぶつけた。
「______泣き顔もかぁいいねぇ、Aちゃん」
思わず、顔をあげる。
目の前には、気さくな警官が居るだけ。
だけど両手を頬に当てて、
うっとりと笑う仕草は、間違えようが無かった。
「トガちゃ……っ」
飴を口に押し込まれ、
彼女はしーっと口を指先を当てた。
「はい、トガですよ」
返事をする彼女に、またぼろぼろと涙が溢れた。
甘く崩れていく味が優しくて。嬉しくて。
「あのね、わたし……」
伝えなければ、誤解されない様に、
はくはくと口を開ける私の背中を撫でて、
大丈夫ですよ、とトガは笑った。
「黒霧さんから「逃げた」って連絡、もらいました。
トガもぷんぷんでしたが、勘違いでしたねぇ」
よかった、と無邪気に笑うトガに、
力が抜けて、緊張が解ける。
それから、トガは彼女に説明した。
彼女がいなくなったと気付いた死柄木が、
黒霧に連絡したこと。
たまたま近くにいたトガが、警察署に忍び込んで事実を確認することになったということ。
私が裏切っていたら、
最低限生きてる状態でいいから、引き摺り出して連れ戻すこと。
そうでなければ、
安全な状態で迎えたいから、安否確認だけすること。
ここは警察署で、
個性を駆使したとしても2人で逃げるのは困難なのだ。
2人とも無事に帰ることはできない。
トガ1人だから、その個性だから、
警察署を出入り出来たという事実を頭では理解していた。
だけど気持ちが早まって、
「帰りたい」と言う私を宥めるようにトガは笑った。
「心配ないですよぅ、とむらくんがちゃあんと迎えに来ますから！時間はかかるかもしれませんが、それまでAちゃんは待っててくださいね」
トガはAの頭をくしゃくしゃと撫でた。
温もりに擦り寄り、息を吐いて、頷いた。
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華羅夢(プロフ) - ぽいぽいさん» 何ですって！！ぜひ死柄木くん推しになってくださいな！！彼は魅力的な男です！！コメント嬉しいですありがとうございます････！ (2021年9月19日 8時) (
レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
ぽいぽい(プロフ) - この作品で死柄木くん推しに傾きつつある…好きです応援してます頑張ってください!（ノンブレス） (2021年9月19日 7時) (レス) id: 1142a6ee8a (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - れのまるさん» うわああありがとうございます･･････！コメントが1番のモチベになるのですごく嬉しいです！頑張りますね！ (2021年9月14日 14時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
れのまる - 死柄木さん最推しなのでこの作品めっちゃ好きです…！これからも応援してます！ (2021年9月14日 7時) (レス) id: ce403bbca4 (このIDを非表示/違反報告)
華羅夢(プロフ) - しいたけさん» しいたけさん、もしかしなくても2回目のコメントですか･････････？コメント来るのが1番嬉しいので、大喜びで話を書いてしまいました！楽しんで頂けて何よりです！！ありがとうございます！ (2021年9月11日 10時) (レス) id: 89a4c751b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華羅夢 | 作成日時：2021年8月23日 1時
