死神少女の初恋No. 2 (ページ27)

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６２話ページ27

ニコライside

早朝、Aがここに来た

まあ、ザップ･レンフロって男の話だろうな

ﾆｺ｢彼の愚痴ならお断りだ｣

しかし、彼女は涙を流しながらこう言った

貴｢鍛練の…相手して欲しい｣

何でだ?まあ、いいが…

ﾆｺ｢そんなことしたって、あいつが死ぬ運命は変わらないぞ｣

俺は鎌を出現させる

貴｢分かってる…でもいい。ザップが死んだあとでも、少しだけでもいいから、ライブラの力になりたいから…私はザップより強くならなきゃ｣

ﾒﾌｨ｢ねぇ、泣くのやめなよ。ニコに負けるよ?そんな姿、君の好きな人には"見られたくないでしょ?"｣

続けざまにメフィストが言う

ん?"見られたくないでしょ?"とは?

少し違和感を感じたが、気のせいだと思い、模擬試合ができる場所へ移動した

ﾆｺ｢手加減無しだ｣

貴｢はいはい｣

先手必勝＿

Aに飛びかかる

貴｢はあっ!!｣

ﾆｺ｢まだまだっ…｣

鎌がぶつかり合い、金属音が鳴る

ここからは力試し。押し合うか不意討ちしかないな。

貴｢ﾌﾌｯ…甘い甘い｣

すると、彼女はぬるりと蛇のように動き、俺の鎌は、Aの鎌に弾かれた

ﾆｺ｢なっ…!!｣

貴｢ね、手、抜いたよね。分かってるよ｣

冷ややかな目で見られる

ﾆｺ｢まさかね。こんなになるとは｣

ヘラっと笑い、冷たい視線を誤魔化す

貴｢もういい。私、スッキリしたから行くね｣

Aは黒い翼を広げ、飛び立った