偽り (ページ5)

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あいつがいなければ...。

玲於ともメンディーさんとも話せた...のに。

涼太｢A､､､。｣隼｢A...｣

黄昏ながら中目黒の景色を見てたら
涼太くんと隼が来た。

『え、なんで...』

涼太｢亜嵐くんに頼まれてさ...。｣

涼太くんたち曰く、亜嵐くん揺らぎたくなかったけど

脅されて、しばらくいじめる側になるらしい...。

まぁ、恨まないけどさ...。

玲於｢A居た！｣

向こうから玲於たちが走ってきた。

メン｢ごめん！ひどいこと言って...。｣

玲於｢俺も、ごめん...。｣

『謝んなくても、いいのに...』

玲於｢いや、気がすまねぇ！｣

メン｢現場でも話せないしね！｣

亜嵐｢...A、涼太と隼から聞いたと思うけど｣

申し訳なさそうに亜嵐くんが切り出した。

何となく察した私は亜嵐くんの代弁をする形で

亜嵐くんに言った。

『しばらく亜嵐くんと一緒に居れないんでしょ？』

亜嵐｢...うん｣

そんな、悲しい顔しないでよ...。
亜嵐くん何も悪くない...

涼太｢...。俺、何も出来ない､､､｣

隼｢僕も...何も出来ない､､､｣

やめてよ、2人とも...

『涼太くんも隼も居てくれるだけで十分だよ！！』

隼｢A...(泣)｣

亜嵐｢...そろそろ行こうか｣

玲於｢もうちょっと話したい...｣

メン｢探しに来ちゃうよ？
それこそ話せなくなる｣

メンさんの予言は見事に的中して

亜嵐くんと玲於の間から遠くを覗いてみれば

こちらに向かってくる寧々花。

『メンさん後ろ...』

亜嵐｢あ。メンディーくんの予言当たったね...。｣

玲於｢はぁ、罵倒したくないんだけどな...
悪ぃなA...。｣

『ううん。あき姉帰ってくるまでの辛抱。
ほら、いじめなくていいの？』

涼太｢A...｣

隼｢､､､。｣

本当は、みんなともっと話したい...。

そもそも、なんで私がいじめられてるか、

それは、すんごく些細なことだった。