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A「…… あの、すみません。






【私】、あまりココの事をよく知らなくて。とにかく、ココは中王区では無いんですよね?」





【私】の言葉に、兄と呼ばれた人は真っ青な顔をする。




一郎「ま、…… さか、…… 覚えて、ないんですか?」



覚えてない。








その言葉で、【私】は全てを理解した。











ココは、【私】の知っている世界じゃない。





…… 道理で、おかしいと思ったんだ。







逃げ出せるはずのない《施設》から逃げ出し、外にいること自体がありえない事なんだ。




…… 右眼が、酷く痛むのはそういう事かよ。











頭ん中がぐちゃぐちゃなんだ。




【人格】が、ごちゃごちゃして頭が壊れそうだ。






…… 落ち着きましょう。深呼吸して。









…… ふぅ、少し、落ち着いてきた。




A「…… 洗面所、何処でしょう。鏡でもいいです。」




三郎「そ、それなら僕の携帯のカメラ使って下さい!」




そう言われて差し出された携帯で、自分の【左眼】を確認する。










…… うん、いつも通り、穢れた【赤色】












やっと、【帰ってこられた】




A「心配かけて悪い。ちょっと気が動転してて





大丈夫、俺は、俺だ。」






俺がそう言うと、なんだか三人は少し安心したような顔をした。




特に、一くんが。








A「それにしても、一郎、二郎と来るなら、君は三郎くんなのかな?」






そう言って末っ子の頭を撫でてやると、嬉しそうに笑う。






すると、今度は次男坊が俺に抱きついてくる。



二郎「な、なんで三郎ばっかり撫でんだよ!」





…… うん、思った通りイケブクロは天国だわ。





可愛く強請られ、それに応えるかのように優しく頭を撫でてやれば、次男坊も嬉しそうに照れた。






A「いいなぁ、こんな可愛い弟が居て。





…… まあ、一番欲しい弟は、お前なんだけどな?」








そう言って、一くんに視線を向けると、一くんは顔を真っ赤にして俺から顔をそむけてしまった。








やっぱり、年下って可愛いよな。無条件に。




年下っていうか、未成年かな?





なんか、この子達を守ってやらなきゃって使命感に刈られるよ。

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アルビリオン - 妹に怒鳴りたい姉さん» お気になさらず^^御姉妹で読んでいただき感激です。もし宜しければ妹様と愛読して頂ければ幸いです。 (2018年12月15日 23時) (レス) id: af242a96d1 (このIDを非表示/違反報告)
妹に怒鳴りたい姉 - すみません!妹が私のスマホでコメントしてしまったので先にまず謝ります!妹はヒプマイのことを全然知らないのに知った気になってるにわかなんです。作者様本当に申し訳ございません。読者様も申し訳ございませんでした。 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
好きだからこそ厳しく - ひふみんは独歩さんのことを君付けで呼んでないです。ひふみんは独歩!って呼んでます。読者も何故に気づかない、、、 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
apipe - めっちゃいいとこで終わった(´・ω・`)続き待ってます! (2018年11月28日 15時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2018年11月20日 2時

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