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二郎side






…… なんか、前に助けてくれた人が、随分と性格が変わっている気がした。







すげえ男前の、超かっこいい感じだったのに、同一人物とは思えないほどだ。







俺の事、あまり覚えてなかったみたいだし、それに、何だか怯えてるみたいだった。






それに、時々右眼を抑えていた。




そして、苦痛に歪む顔を見せる。






自己紹介をしてみたら、俺の事はどうやら少し気を許してくれたようだった。






…… 何故、この人がこんな状態なのか、聞きたくても聞けない感じだ。




それに、どうしたらいいのか分からないらしい。どこに、行けばいいのか。




二郎「…… なぁ、アンタさえ良ければ、うちに来るか?





そんな状態で、放っておけねぇよ。」




俺がそう言うと、少し悩んだように眉を下げたが、






ゆっくりと頷いてくれた。




そして、俺は、彼の手を優しく握り、兄ちゃんの待つ家へと向かった。







彼の手は、細く綺麗で、ずっと握っていたくなるほど、繊細で美しい手だった。



二郎side END










手を引かれるがまま、彼について行くと、彼の家に着いた。




優しく家の中に招き入れてくれた。







すると、一人の少年が【私】の元に駆け寄ってくる。





三郎「呉羽さんじゃないですか!




…… って、なんで二郎が一緒に居るんですか?」




…… く、れは?




【私】の、…… ことを言っているのかな。




すると、二郎さんは駆け寄ってきた少年を睨みつけ、今にも喧嘩が始まりそうになる。







すると、またもや奥から一人の青年が現れ、二人の頭を叩いた。




一郎「だから、兄弟仲良くって何度も言ってんだろうが!」







叩かれた二人は、痛そうに頭を抑え、叩いた彼に縋るような目線を向け、【兄】と呼んだ。






二人の兄らしき人は、【私】の姿を認識すると、凄く驚いたような顔をする。



一郎「…… ぁ、えっと、……呉羽、さん。」






また、知らない名前を呼ばれる。







まぁ、それは仕方ないのかもしれない。






【私】に、名前なんてない。



有るのは、【識別の為に与えられたコード】だけ。

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アルビリオン - 妹に怒鳴りたい姉さん» お気になさらず^^御姉妹で読んでいただき感激です。もし宜しければ妹様と愛読して頂ければ幸いです。 (2018年12月15日 23時) (レス) id: af242a96d1 (このIDを非表示/違反報告)
妹に怒鳴りたい姉 - すみません!妹が私のスマホでコメントしてしまったので先にまず謝ります!妹はヒプマイのことを全然知らないのに知った気になってるにわかなんです。作者様本当に申し訳ございません。読者様も申し訳ございませんでした。 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
好きだからこそ厳しく - ひふみんは独歩さんのことを君付けで呼んでないです。ひふみんは独歩!って呼んでます。読者も何故に気づかない、、、 (2018年12月15日 21時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
apipe - めっちゃいいとこで終わった(´・ω・`)続き待ってます! (2018年11月28日 15時) (レス) id: 6a53dc23ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2018年11月20日 2時

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