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僕は大倶利伽羅が振り下ろした刀を素手で受け止める。
その瞬間、全刀剣男士の視線が僕の手に集中した。
そして、何より顔を青ざめさせていたのは
他でもない大倶利伽羅だった。
陸奥｢おんし、主に何しとるんじゃ！｣
陸奥が大倶利伽羅の刀を取り上げ、歌仙が僕のもとへ駆け寄る。
長谷部｢大倶利伽羅、貴様自分が何をしたのかわかっているのか？｣
大倶利伽羅に浴びせられる、冷ややかな視線
その視線に耐えられなくなった大倶利伽羅は、その場から逃げるように立ち去ってしまった。
歌仙｢主、早く手当を………｣
A｢僕の事はいい。そんな事よりも、本当に手当しなければならないのは
アイツの心の傷だ。｣
僕の言葉に、その場にいた誰もが目を見開く。
きっと、彼には何か深い傷がある。
だから、僕や他の刀剣男士達と距離を取ろうとしている。
これは、僕が来る前の本丸を調べる必要がありそうだ。
A｢本丸見学は後日だ。僕は部屋に籠る。
………… 鶯、ちょっと手伝ってもらおうか。｣
恐らく、彼は中立の立場の筈だ。
鶯丸｢あぁ、主の命と有れば。｣
僕は、鶯に以前の審神者のが付けていた日誌を探させる。
僕は協会へ連絡し、前任の審神者の情報を得る。
僕は部屋に篭もり、協会の返答と鶯を待つ。
すると、ほぼ同時に協会からのデータと鶯が冊子を持ってきた。
鶯丸｢これが前任の日誌だ。かなりの量があるが、大丈夫か？｣
A｢構わない。そしたら君は三日月を呼んできてくれ。
きっとあの老いぼれは、何も知らない顔をして全てを知っているだろうからな。｣
鶯丸｢はは、就任一日目なのに随分と俺達のことを理解しているんだな。｣
ふん、当たり前だ。
刀剣男士全員の性格と思考はすべて研究、把握済みだ。
だから、誰がどのような立場で、どのような立ち回り、どのような行動をするのかはすぐに分かる。
このくらい分からなければ、こんな刀達をまとめられるわけが無い。
A｢それじゃ、三日月を呼んできてね。
僕はすべて目を通しておくから。｣
そうして僕は、集められた情報に目を通し始めた。
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2017年9月20日 1時
