三 ページ4
しばらく待つと、庭に全ての刀剣男士が集まった。
………… ゴチャゴチャしてるな。
長谷部「ええい!静かにしろ貴様ら!
新しい主からお話があるそうだ、耳を傾けろ!」
A「………… 悪かったね。僕みたいな若造がこの本丸の主で。」
皮肉が交じる僕の言葉に、みんなは僕に視線を向け黙る。
A「今から、僕がこの本丸の審神者に就任するにあたり
新しいルールをこの本丸に設けることとする。よく聞いてね。
一つ、勝手に僕の部屋には入らない事。入る時は必ず声をかけること。
一つ、出陣時は一人が中傷になった時点で帰還すること。続行する場合は、必ず僕の許可を得ること。
一つ、僕のこの仮面を取ろうだなんていう浅はかな考えはやめること。
一つ、近侍に命じられた者は僕が部屋から出た時は必ず同行すること。
以上が、新しい本丸のルールだ。
それで、今の近侍は誰だ?」
僕が刀達を見渡すと、一人目をそらす者がいた。
なるほど、君か。
A「話は聞いていたね?大倶利伽羅。
この後しっかりこの本丸を案内してもらうから。」
大倶利伽羅は聞こえるように舌打ちをする。
光忠「ちょっと伽羅ちゃん、せめて返事くらいはしないと…」
倶利伽羅「煩い。別になりたくて近侍になってるんじゃない。」
加州「ふん、よく言うよねぇ。
ちょっと前の主に好かれてたからって調子乗っちゃってさぁ。」
倶利伽羅「…………… なんだと?」
ふむ、随分空気が悪いな。仲が悪いのか。
A「はい、喧嘩はやめて。面倒臭いから。
じゃあ、今日は出陣しなくていいから。適当に過ごしてて。
大倶利伽羅、こっち。」
僕の言葉に、渋々こちらへと歩き出す。
安定「やりたくないなら降りればいいのにね〜」
その言葉に、大倶利伽羅は刀に手をかける。
倶利伽羅「………… もう一度言ってみろ。」
安定「あれ?聞こえてなかったの?
【やりたくないなら降りれば?】って言ったの。」
大倶利伽羅は刀の柄に手を掛け、安定に向かって走り出す。
A「喧嘩はやめろと言ったはずだ。」
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作者名:アルビリオン | 作成日時:2017年9月20日 1時