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次に目を覚ますと、いきなり爆音が鳴り響いた。
………… コイツ、ボリュームどうにかなんねぇのか。
セベク「ようやく目を覚ましたな！
具合はどうだ？何か、欲しいものはあるか？」
フィリウス「取り敢えずうるせぇから黙れ。」
俺がそう言うと、セベクは唇をキュッと結ぶ。
フィリウス「次は、もしかして昼休みか？」
そう問掛けると、セベクは首を縦に振る。
フィリウス「………… ボリューム落としてくれんなら喋っていいぞ。」
すると、セベクは少し気を遣って音量を落とす。
セベク「倒れた原因は、先生も分からないと言っていた。
………… 全く、分からないなんて、保健医失格だ。」
そう言いながら、セベクは俺の額に手を置く。
セベク「………… 風邪、では無いな。
だが、妙に体温が低く感じる。大丈夫か？」
………… 確かに、セベクの手が相当熱く感じる。
んー、これは薬を自分で作らなきゃダメそうだな。
そう思っていると、昼休みを告げる鐘が鳴る。
あー、フロイドにこの姿見られたら相当厄介だな。
まず教室に居ない時点でヤバい。
フィリウス「……………… なあ、取り敢えず俺の事を食堂まで運んでくんね？
取り敢えず、今起きる…… 」
そう思い身体を起こすと、頭がくらくらしてくる。
セベク「まだ、寝ていた方がいいんじゃないのか？
顔色も、かなり悪いぞ。」
フィリウス「…… じゃあ、せめてクルーウェルの所に、
薬を飲まないとやってらんねぇ…… 」
そう呟いて、俺はセベクにもたれ掛かる。
セベク「分かった。クルーウェル先生の所へ行くぞ。
また抱き抱えるぞ。」
そう言いながら、俺の身体を抱き上げる。
セベク「………… さっきも思ったんだが、ちゃんと食べているのか？
女みたいに軽い奴だな。若様が心配なさる訳だ。」
フィリウス「それ、関係無くねぇか？
アズールと違って、俺は食わないとどんどん身体が細くなる体質なんだ。」
食わなきゃいけねぇのに、薬盛られてたのを知ったことが原因であんまり食うの得意じゃないんだけどな……
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作者名：アルビリオン | 作成日時：2020年6月7日 12時
