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フィリウス「そう言えば、アズール?





ユウにオンボロ寮担保にとって、持って来させようとしたものはなんだ?」



ジャック「………… 嗚呼、それなら、この写真っす。」




そう言って、ジャックは一枚の写真を俺に渡す。







嗚呼、これは…………



フィリウス「………… アズール?



コレ、ちゃんと返しに行こうな?俺もついて行ってやるから。」




複雑な顔のアズールの頭を撫でてやると、渋々首を縦に振った。



フィリウス「悪かったな。こんなもの持って来させて。




嗚呼、何ならお前達も良ければ一緒に来るか?アトランティカ記念博物館。


遠足と洒落込むか。」




すると、その場にいたエース、デュース、ユウとグリムは了承し、サバナクローの三人は別にいいと言った。



フロイド「わーい、遠足だァ〜。楽しみ〜。」



ぁ、お前らも来るのね。ハァイ。



フィリウス「取り敢えず、明日行こう。






今日は、本当に迷惑を掛けた。だけど、これからもよろしくな。」








そう言って、俺達は今日は解散することになった。









さて、俺も一応寮に戻るか。





そう思い鏡を通ろうとすると、誰かに腕を引かれる。










アズール「………… 待って、ください。」




俯いたまま、俺の腕を掴んで離さない。








フィリウス「………… 分かったよ。今夜は泊まる。




折角の【再会】だもんな。」






騒ぎが大き過ぎて忘れてたが、お互いを【家族】として認識しての対面は今が初めてだ。




要するに、アズールは俺を構いたいし、構って欲しいんだろう。





フィリウス「ほら、部屋に連れて行ってくれよ。」





そう言うと、アズールは俺の手を握りながら、少し嬉しそうに部屋へ案内してくれた。





部屋に入ると、アズールは気が抜けたようにベッドに倒れ込む。



フィリウス「こら、ちゃんと服脱げよ。皺になるぞ。」




そう言っても、アズールは枕に顔を埋め、唸っているだけだ。








全く、仕方ねぇなぁ。








俺はクローゼットから適当にラフな服を取りだし、アズールの居るベッドに腰掛ける。









着替えるのさえ面倒な【兄さん】の服を、丁寧に脱がせていった。

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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年6月7日 12時

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