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次の日の朝。
教室へ向かおうと歩いていると、脚に違和感を覚える。
変だと思いつつも、そのまま気にせず歩いていると、突然脚が動かなくなり、そのまま床に思い切り倒れ込んでしまった。
………… 成程、これがクルーウェル先生の言っていた薬の効果切れか。
昨日、無理に動き過ぎたのが原因かもしれない。
こうなると厄介なのが、また自分の力では歩けず、他人の補助がないといけない点だ。
ユウ「………… あの、フィリウスさん?」
突然声をかけられ振り向くと、そこにはグリムさんを抱きしめながら、心配そうに私の様子を伺うユウさんが居た。
フィリウス「…… すみません。薬が切れてしまって。
お手数ですが、歩くのを手伝って貰えますか?」
そう言うと、ユウさんは頷き、グリムさんを床に下ろすと、私に肩を貸してくれる。
グリム「薬が切れたって、どういう事なんだゾ?」
フィリウス「…… 私、人間の体に慣れてなくて。
薬を定期的に飲まないと脚が上手く動かなくなってしまうみたいなんです。
いま、ちょうど切れてしまったらしくて。また作らないと。」
苦笑いをしながらそう言うと、ユウさんは突然頭を撫でてきた。
ユウ「大変ですね。俺なんかで良ければいつでも肩を貸します。」
フィリウス「…… ありがとうございます。ユウさんは本当に優しい人ですね。」
二人で微笑みあっていると、グリムさんがユウさんの肩に登る。
グリム「俺様も、何でも手伝ってやるんだゾ!!」
そう言いながらもふもふとした柔らかい頬を擦り寄せてくる。
嗚呼、これは気持ちいいかもしれない。
そんな事を考えながら、私はユウさんに教室まで肩を貸してもらっていた。
フィリウス「…… ありがとうございました。
私、勉強は割と得意なので、もし分からないことがあったら聞いて下さい。
それじゃあ。」
お互いに手を振りながら、ユウさんは自分の教室へ行き、私は席に着く。
さて、今日も一日頑張りますか。
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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました!!これからも更新頑張ってください!応援してます!!! (2020年5月25日 17時) (レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年5月25日 1時