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サバナ寮生「す、すみません!注文いいですか?」
フィリウス「はい!ただ今参ります。」
私は、服装に合った接客を続けていく。
皆、私のこの姿を少しでも近くで見たいという欲望から、どんどんと注文を繰り返していく。
私も、注文を取った席には運ばず、注文を取らなかった席に商品を運ぶ、と言うように、客の深層心理を突く動きをする。
下手に一つのテーブルに付きっきりになってしまうと、他の客から反感を買ってしまう可能性があるからだ。
私は、給仕をするメイドという立場を使って、客の心を奪っていく。
そして、帰る客には必ず声を掛ける。
フィリウス「本日はありがとうございました。
…… また、いらして下さいね。」
わざと接客の文言ではなく、砕けた言葉遣いにする。
そうする事で、さも私が【貴方が来るのを待っている】と錯覚させる為に。
その一言で、客は満足そうに帰っていく。
……………… こう言う計算で動こうとするところ、アズールに似てきたな。
その後も私はあくせく動き回り、ようやくラウンジの閉店時間となった。
アズール「…… まさか、貴方がここまでメイドになりきるとは思っていませんでした。」
ジェイド「…… 僕としては、もっと恥ずかしがっているフィルを見たかったんですけどね。」
フロイド「フィル〜、頑張ったね〜。ギュッでしてあげる〜。」
フィリウス「…… お前たちの思いどおりにはならないってこと。
それより、気を付けてくださいね。明日の客入りは今日の比じゃないと断言しますよ。
だって、私の噂がすぐに広まって、私目当てに来る人が大勢押寄せるでしょうから。」
そう言いながら、私はにっこりと微笑んだ。
アズール「してやられましたね。今のままでは人手不足です。
ジェイド、宣伝は済ませてありますか?」
ジェイド「勿論です。今年はもっと多くの人材が確保できそうですよ。」
私は、二人の企みに気がつくことも無く、可愛く甘えてくるフロイドをたくさん愛でていた。
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アイ(プロフ) - ほんとにこの小説が好きになりました!!これからも更新頑張ってください!応援してます!!! (2020年5月25日 17時) (レス) id: 55b4dc7f28 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - ぇぇえええめちゃめちゃ好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (2020年5月25日 16時) (レス) id: 51d12970b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルビリオン | 作成日時:2020年5月25日 1時