柱最強の雨柱は剣士達の溺愛を受ける

弐拾弐ノ話 ページ25

昨日のヒット数が馬鹿みたいでテンションやばい作者です。




『テンション低くないですか？』

宇「腕と目が消えたのにテンション高い訳ないだろ」

『気にしないタイプだと思ってました』

宇「うっせ」


ほらなんか、熱戦の証だろ！？とか言いそうじゃないこの人。

私は全く思わないけど。

戦いで怪我なんて、弱い。否、


『……優しい奴しかしない』

宇「あぁ？」

『なんでもないでーす』


この人が優しいなんて……ねぇ？

まぁ有り得ないかと聞かれたら、そうでは無いんだけど。

嫌、やっぱ有り得ないか…ははは


宇「時透がさっきからすげぇ殺気飛ばして来てんだけど。戻ってやれよ」

『戻ってあげたいけど…あんたの体調なんかも気になんの、一応雨柱だし』

宇「俺は別に変わらねーよ。柱は辞めるが柱稽古には参加するし、鬼殺はやめねぇ」

『心配しなくていいんですね？』


今まで、何人かの柱は鬼に殺されてきたという。
上弦か、下弦かは分からないが。

鬼殺隊にとって上弦の鬼を滅する事が出来たのはとても大きな進歩だ。

お館様もさぞお喜びだろう。
その反面、音柱という戦力が半減してしまったのは言うまでもないが。


宇「心配なんか、してくれなくて構わねーよ」

『分かりました…何かあったら』

宇「『相談を』だろ？」

『ええ』


多分あの人は、私には相談してくれない。

きっとある程度の人達に無理を見せて、屋敷に帰ってから。

泣くんだろう。

正直私は口下手だから、人を慰める言葉なんて掛けられやしない。

だから、行動で示すしかなくて。お館様への忠誠と信用を、私のこの強さで見せるのだ。

下弦の鬼は入れ替わりが激しい。それは鬼殺隊が、主に柱が。下弦の鬼を切るからである。

私は今まで下弦を幾つ切ったか覚えて等いないが、鬼舞辻無惨に名が知られているのは確かだろう。


『上弦全員…殺してみせる』


鬼に同情などしない。

人間だったことなど知っている。

鬼にされて、人間を食うしか方法がないのも分かっている。

どうすればいいのか、酷く迷って人を喰らうのだろう。でも、私は。

そこで人を喰らうと決めた時点で、元は人じゃない。ただの鬼だ。と思うんだ。
まぁ普通の人は同情してやるんだろうけど。


時「A、ご飯作って早く食べて、稽古付けてよ」

『もう稽古なんて要らないでしょ、十分強いじゃん』

時「Aを殺せるまで強くならないと」

『ふふ、それは無理』


買ってきた食材を並べて、二人で軽口を叩きあいながらご飯を作る。

週一でみる光景。なんかもう慣れたわ。やばいね私、慣れたってさ。

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