弐ノ話 ページ3
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産「今回もこうやって、皆集まる事が出来て嬉しいよ……。早速本題に入るね」
お館様の手招きと同時に現れたのは少年と箱、箱の中から鬼の匂い、音がする。
義勇さんの言ってた、鬼を連れた少年ってのはこの子か。
産「今年入隊した炭治郎なんだけどね…皆に、鬼を連れて活動する事を許して欲しいんだ。読んで?」
淡々と読み上げられた書には、炭治郎の鬼になった妹、禰豆子が人を食った暁には炭治郎、鱗滝さんと義勇さんが腹を切ると記されていた。
産「一番はAに聞きたいんだ…。どう思う?」
『私は良いと思います。炭治郎が、腹を切る覚悟があり、鬼を連れる程の力量が有るのなら。の話ですが。
それに、禰豆子が人を食った時、炭治郎が腹を着るのは当たり前ですが、戦力となる水柱、元水柱までも腹を切るとなると多大な損失となります。そこが気になります』
不「人を殺さないと言う証明も無いのに…俺には許可し難いです」
竈「禰豆子は人を喰わない!本当です!!」
炭治郎がぎゃんぎゃん騒ぐと額に、無一郎から投げられた石があたり静かになる。
これからは黙って流れを見届けよう。そう決意するとほぼ同時に、実弥が箱を滅多刺しにし始めた。
鬼が入っているってことが分かったのだろう。
竈「やめろぉぉぉおおお!!!!」
炭治郎の悲痛な叫びを無視して、刃が箱を貫通する。
鬼で治るからって……痛そ。
実弥は自分の腕に傷を付けると、箱に血を滴らせた。……これで襲って来たら鬼だから切るぞって事かな。お館様も止めないし、判定と言ったところだろう。
炭治郎は今にも死にそうな叫び声だけど。
不「出て来いよ……食いてぇだろ?強い人間の肉ほど美味いんだろ?」
『まァ、任せとくか。禰豆子が実弥に襲い掛かったら私が殺す。襲い掛からなかった、入隊を認める。良いでしょ?』
胡「私は分からないわ」
箱から鬼が出て来て、実弥の姿を見て目を見張るが決して襲い掛からない。
呼吸が荒く、血管が分かりやすく浮き出る。襲い掛かる間近とも思えたが、態とらしく首を背けた。
産「これで分かったね……禰豆子は人を襲わない。A、決めて貰えるかい?」
『最上位階柱を纏める者として宣言させて頂きます。ここに、鬼を喰わぬ禰豆子とそれを連れる者炭治郎の入隊を許可します』
産「話はこれで終わりだよ。A、後で二人の子供達の回復を頼みたい」
『了解しました』
各々がお館様の決定に意見することは無い。入隊が再決定した二人を横目に、回復を頼まれた隊員の居るしのぶの屋敷に向かった。
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冨岡義勇が大好きな人 - すみません。冨岡さんルートの先のストーリーがURLでの移動ができません。これはどうしたらいいのか教えてください。 (2020年3月5日 0時) (レス) id: eedc890ee9 (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド・アリス - ぐぁんばれぇぇぇ((おい敬語だろ すいませんでした (2020年2月16日 13時) (レス) id: 8a3a604a3a (このIDを非表示/違反報告)
かりんとうまんじゅう - いつも楽しみに読ませていただいてます!これからも頑張って下さいね! (2020年1月7日 22時) (レス) id: 5b8fccba8f (このIDを非表示/違反報告)
むい。(プロフ) - ムニエルさん» あ、はい。よくやるんですよね全く。ありがとうございます (2020年1月3日 9時) (レス) id: 830124773a (このIDを非表示/違反報告)
ムニエル - す、すいません義勇さんの冨が誤字ってます (2020年1月3日 4時) (レス) id: 12d65f590d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:24suganoya | 作成日時:2019年8月4日 23時