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鳳のやり方:★ ページ26

「よし行けA!」
「うおりゃっ!」

孤を描きながらガチャン、無慈悲にもリングに跳ね返されたボール

「どフリーで外すんかい」
「ガーン」
「ドンマイA!次は決めろよ」
「うん!もう一回頂戴!」
「欲しがりさんやな」

遡ること2時間前、休日にも関わらずスポッチャへとやって来た私達はダーツやビリヤードを一通り楽しんだ末、やはり球技で白熱した。
バレーやフットサルで汗を流し、今はバスケで3on3をやっている。

戦っているのは宍戸君、忍足君、私のチームと、向日君、鳳君、日吉君のチーム

正直手加減して欲しい気もしたが身体を動かすのはやはり楽しい

「よし決めろ!」
「はいさ!」

またもや宍戸君からパスを貰ってゴール下までドリブルする。すかさず鳳君がディフェンスに来たが心做しか遠慮してるようにも見えた。

「えいっ!」

今度こそと放ったボールはようやくネットに吸い込まれた。

「良くやったA!やれば出来るじゃねえか!」

近くまで走ってきた宍戸君が肩を組みながらわしゃわしゃと私の頭を掻き乱す。犬じゃないったら。そう言おうとしたけれど嬉しかったからやめた

「1度休憩するぞ」

跡部君の号令を皮切りに皆がそれぞれ好きな場所に散る。喉乾いたな、と自動販売機へと向かえばそこには既に鳳君がいた。

「お疲れ様」
「あ、お疲れ様です。これよかったらどうぞ」

人の良い笑みでペットボトルを手渡す鳳君は私の分までも飲み物を買ってくれていたらしい

「え、いいの?」
「Aさんのために買ったんですから」

またもやクスリと微笑む鳳君に感心した

「鳳君って優しいよね」

「え?」

「これとか……あとさっき向日君は遠慮してくれなかったけど鳳君はディフェンス手加減してくれたでしょ」

「ああ……」

素直に伝えると鳳君は照れたような、ぎこちないような、はたまた何かを考えるような、そんな顔をした。

不思議そうに眺めていれば不意に彼の手が私の頭に伸びる

「わっ」

不慣れに私の頭を撫でる手はしばらくそれを楽しんだ後に彼の元へと戻って行く

「……よしっ。できた」

「何が!?」

よく分からない行動にハテナを浮かべ続けていれば鳳君はまた、今度は満足げにニコリと頬を緩めるのだった

「これからもずっと、優しくさせてくださいね」
「……よろしく?」


鳳のやり方


(ディフェンスなんて出来るわけないじゃないですか、あんな身体が触れてしまいそうな距離で……)

柳とTRICK NOVEL:★→←平古場は本気



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設定タグ:テニスの王子様 , テニプリ   
作品ジャンル:恋愛
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光華(プロフ) - 逆からのやつ感動です!!柳君だからこそできることかな?神ですね! (2021年3月11日 21時) (レス) id: a571740452 (このIDを非表示/違反報告)
Haruka Ö(プロフ) - 逆から読むのは凄すぎました!!! (2020年1月27日 23時) (レス) id: 0d992502c1 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 逆から読むのがわからないです…。理解力なくてすみません!!気になるので誰か教えてください! (2020年1月7日 13時) (レス) id: 2a82e997d1 (このIDを非表示/違反報告)
佐和(プロフ) - はじめまして。ろちこさんの作品にはまってます。がっくんのプロポーズ、笑いました。からあげwww逆ハ話も好きですが、誰か個人落ちの話をもっと読んでみたいです。更新頑張ってくださいm(._.)m (2019年8月18日 0時) (レス) id: 892b8d0726 (このIDを非表示/違反報告)
くろかは(プロフ) - ゼクシィじゃねーのが面白すぎたので日常会話で積極的に使っていこうと思います(^ω^) (2019年7月10日 19時) (レス) id: e34a9a5e9f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ろちこ | 作成日時:2018年4月17日 2時

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