幸村の異変：★ ページ26
最近、幸村君がなんか変だ。
「仁王、少しAに近いんじゃない？」
「そうかのう」
「真田、Aと何の話？」
「部活の連絡事項だが……」
「2人で何処に行くんだい？」
「……いえ、私はこれで」
何と言うか、私が他の部員と話しているとやけに突っかかってくるようになった気がする。昔はそんなこと無かったのに。
「最近幸村部長怖くないすか？」
「うーん、なんでだろ」
「俺達がAさんと話してるの見て妬いてんすかね〜」
「……赤也」
「うげっ」
休憩中、赤也君と何気なく話していた時にまたしてもやって来た幸村君。下手くそな笑顔でその場を去る赤也君を見送った。
「A、少しいいかな」
「うん」
そのまま誰もいない部室へと促され、絶妙な空気の中、2人でベンチに腰掛けた。
幸村君は開口一番、尋ねる。
「……俺、最近変かな」
それは質問ではなく確認だった
「うん、凄く」
「即答だね」
私の率直な答えに幸村君は笑って姿勢を崩す。だって本当に変なんだもん
「変な話、幸村君は嫉妬とかするタイプじゃないから、最近は本当に可笑しいよ」
全て素直に答えた。彼は周りがよく見えていて、何の根拠も無しに不安になるような人ではない。
「まあ、Aが俺の元を離れない自信があるから、他の人と話していても問題ないとは思ってるよ」
「ふふ、信用してくれて嬉しい」
幸村君の絶対的な自信が好きで、私も彼から他の人に乗り換えるつもりなんてないからそこらへんは双方の信頼関係で成り立っていた。そう、今までは。
「けどね」
幸村君は続きがあるようで座り方を少しだけ変えた。
「それをいい事に、皆は君にベタベタし過ぎなんだ」
「……あ」
予想外の返しに少しだけびっくりしてしまう。確かに皆と仲は良いけれど、そんな事など考えもしなかった
「皆のことは信用しているよ。……けれど、少し統制は必要だね」
「成程……」
幸村君らしい見解と分かりやすい説明に潔く納得が出来て、少しだけ笑みを零す。
そんな私を見た幸村君は少し考えて、
「やっぱり」
ポツリと呟いた後に、私の頭を優しく撫でた。
「君にどんどん愛着が湧いて、俺に独占欲が芽生えてきたことも原因なんだろうね」
髪を1束、攫われた。
幸村の異変
「丸井君、化学室一緒に行かない？」
「おう、勿……っ悪い、幸村君が睨んでっから無理だ」
「え、どこ？」
「西棟の3階窓、ほらあそこ」
「ひぇっ」
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くろかは(プロフ) - 「大事そうな話」が特に好きです！いや全部面白いんですけどね！！(*ﾟ∀ﾟ*) (2019年3月9日 11時) (
レス) id: e34a9a5e9f (このIDを非表示/違反報告)
ろちこ(プロフ) - びょるさん» 繰り返し失礼致します、続編に載せる予定だった四天宝寺プロポーズネタを急遽こちらで載せることになりましたので、ご連絡失礼致します！リクエスト本当にありがとうございました！ (2018年4月17日 6時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
ろちこ(プロフ) - ふゆさんはじめまして！全てのお話に目を通して頂きありがとうございます！！お褒めの言葉まで！白石君程に融通の利くキャラはいません！書きやすさに重宝させて頂いてます笑。本当にありがとうございます、嬉しすぎます。これからも何卒、宜しくお願い致します！ (2018年4月17日 2時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
ろちこ(プロフ) - 信玄さん» 信玄さんはじめまして！コメントありがとうございます！私もめっちゃ嬉しいです！続編でも何卒宜しくお願い致します！ (2018年4月17日 2時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
ろちこ(プロフ) - 涼音さん» 涼音さんありがとうございます(><)続編でも何卒宜しくお願い致します！会員登録までっっ！本当にありがとうございます！仲良くしてくださいっ！ (2018年4月17日 2時) (レス) id: 7838910af6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろちこ | 作成日時：2018年3月6日 12時
