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*
「メシ行かね？」
『いいよ』
「何食う？」
『玲於くんの食べたいものでいいよ。マスターと片付けしてくるから待ってて』
「ん」
仕事を終わらせて玲於くんと店を出る。
『お待たせしましたー』
「おつかれ。ラーメンでもいい？」
『ラーメン！やった』
「麺好きでしょ」
『好き！』
麺好きだって覚えててくれたのが嬉しい。
ここにこんなお店あったんだっていうような下町のラーメン屋さん。
『玲於くんもこういうお店来るんだね』
「俺を何だと思ってんの？」
『……スーパースター？』
「……ちょっと馬鹿にしただろ」
『してないよ、わたしはそう思ってるから！』
思ってたこと言っただけなのに玲於くんに笑われる。
カウンターに並んで座り、中華そばを2つ頼んだ。
『わーおいしそ！いただきます』
「いただきます」
『んーしあわせ！』
「ほんとうまそうに食うよね」
『ビールの時それ毎回言われてる気がする』
お会計をして店を出る。
やっぱりわたしはお金出すことを許されなかった。
『ごちそうさまでした』
「ん。帰るか」
？「あれ、玲於じゃん」
「なんで亜嵐くんがいるの」
亜「俺いちゃダメなの？(笑)」
「いや別に……何してたんすか」
亜「ちょっと友達と飲んでて」
？「あれ、A？」
『はい？え！コウタ先輩！？お久しぶりです！』
亜「もしかしてこの子がAちゃん？」
『あっ初めましてAAと申します』
亜「こんばんは。白濱亜嵐です！なに、ここ知り合いなの？」
コウタ「そう、高校の後輩で。初めまして、五木コウタです」
「……初めまして。佐野玲於です。」
『え！コウタ先輩とこんな所で会うなんてびっくりしたー』
コウタ先輩は高校時代の部活の先輩で、高校卒業後俳優の道に進んだ。
まあ言わばコウタ先輩も芸能人。
玲於くんが小声で聞いてくる。
「誰？このイケメン」
『高校の部活の先輩。役者やってる人』
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作者名：はな* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ge_hana_/
作成日時：2020年5月13日 7時
