緋炎と桜花 #21【煉獄杏寿郎】【鬼滅の刃】

#313 一緒に朝ごはん ページ16

「まあ、都希さんが目覚めたので
煉獄さんも今夜から鬼狩りに行けますね。
それでは僕はここで失礼しますね。
妻と息子と娘が待ってますから」

光雄はそう言うと、スタスタと
その部屋から出て行った。

「淡白な人ですねえ…」

しのぶが呆れたように言う。
気を取り直して、

「では都希さん、お風呂に入りましょう」

「お風呂？」

「貴女、三日も寝たきりでお風呂
入れてないんですよ？
体は毎日拭いてあげてたけれど、
髪は洗えなかったから
気持ち悪いでしょう？」

都希は指で髪を漉きながら、

「確かに髪がベタついてるかもです」

「じゃ、お風呂行きますよ！」
「私も手伝うわね！」

「はいい！？」

有無を言わさず、都希は
しのぶと蜜璃に両側を掴まれ、
部屋から引きずられるように出て行った。

その様子をポカンと見ていた
煉獄、炭治郎、善逸、千寿郎の四人。

「しまった、あまりの展開の早さに
ついていけなかった！」

ちなみにまだ煉獄は都希と一言しか
話してない(笑)

「しかし風呂に行ったのなら追うことは
出来ない。そんな恥知らずなこと出来るか」

その時、煉獄のお腹がぐ〜っと鳴った。

「そういえば腹が減ったな！」

「兄上、先程、おにぎりをひとつ
食べたでしょう？」

確かに煉獄は父と千寿郎とで朝ごはんの
おにぎり三つをひとつずつ分けて食べた。

「あれでは足りない！！」

「じゃあ、都希さんがお風呂から出てくるまで
一緒に食堂で朝ごはん食べますか？」

炭治郎が提案した。

「うむ！
みんなで朝ごはんを食べよう！」

そういうことで、ここにいる四人は
食堂に向かった。

三十分後。
お風呂上がりの都希が炭治郎とお揃いの
蝶屋敷のパジャマを着て食堂に来た。
そこには煉獄だけ座っていて、
お茶を飲みながら待っていてくれた。
すでに炭治郎、善逸、千寿郎の姿はない。
居間に移動したようだ。

♪───Ｏ(≧∇≦)Ｏ────♪

煉獄さん、やっぱり
おにぎりひとつでは足りません(笑)

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