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#4 時の河を越えて ページ5

「娘よ、怪我はないか?」

「は…はい、制服は少し破けたけど
多分、大丈夫です……」

鬼の爪で制服を破かれたけど
体は痛くない。
でも彼女はそれどころではない。

煌々と輝く満月の光に照らされた
燃えるような金髪はとても綺麗で。
ろくに顔を見ることができない。

(キャー、向き合って聴くとますます
いい声ーー♡
しかも満月背負ってるー♡
それに、めまいがするほどのイケメンー♡
もーー、どーしよーー!!)

必死に平静を保ちつつ、彼女は答えた。
ちなみに腰が抜けてるので横座りのままだ。
その体制ではあるが、どうしても彼に
伝えたいことがある。

「あ、あのっ!!
危ないところを助けてくださって
ありがとうございます!!」

普通にお礼である。

「鬼を滅するのは鬼殺隊の責務だ。
当たり前のことだから気にしなくていい」

(いやーー♡
カッコよすぎーー♡
声よすぎーー♡)

「ところでなぜ女子(おなご)がこんな夜中に
ひとりで出歩いている?
たまたま俺が要に
連れてこられて間に合ったから
よかったようなものの、
鬼に襲ってくれと言ってるようなものだぞ」

その言葉を聞いて彼女のテンションは
思いっきり下がった。

「問題はそこなんですよ……
つかぬことをお聞きしますが、
今の元号はなんでしょう?
私の時代は令和ですが」

「令和?今は大正だぞ?」

彼はびっくりしたように言った。

「大正!?
どおりでスマホは繋がらないし、
街の明かりは見えないし、
おかしいと思ったんです」

ここについてから、唯一持ってこれた
通学カバンに入ってたスマホを操作してみた。
どこにも繋がらなかった。
電話もメールもSNSも。
その時の喪失感は半端なかった。

ああ、自分はスマホの繋がらないところに
来てしまったんだと。

もう家族や友人には会えないかも
しれないのかと。

そんなところを鬼に追われ、
目の前の人に助けてもらった。

しかも自分好みの声の人に。
こんな幸運なことはない。

(この人に会えてよかったあああ!!
神様、ありがとうございます!!)

思わず彼女は神様に感謝してしまった。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 煉獄杏寿郎 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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なな - 読んでて、とても楽しかったです。素敵な小説ありがとう^^ (2021年10月8日 0時) (レス) id: 2858fa56d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミーニャ(プロフ) - 詩苑さん» すみません。 (2021年9月26日 18時) (レス) id: e862ec09fb (このIDを非表示/違反報告)
詩苑(プロフ) - 名前変更ないなら設定タグの夢小説設定しないで。 (2021年9月26日 18時) (レス) id: 5eb696a47c (このIDを非表示/違反報告)
ミーニャ(プロフ) - こんにちは。読んでくださり、ありがとうございます。実は女の子の名前にはタイトルに関係ある意味があります。ですから名前は固定なんです。普通の小説として読んでくださるとありがたいです。本当にすみません。 (2021年9月7日 7時) (レス) id: e862ec09fb (このIDを非表示/違反報告)
刹琉夜(プロフ) - 名前変換ができない (2021年9月7日 6時) (レス) id: 32f3210099 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミーニャ | 作者ホームページ:https://ameblo.jp/mienya-suzume/entry-12668956598.html  
作成日時:2021年3月17日 20時

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