#3 美しい炎の剣技 ページ4
「この人には指一本、触れさせない!」
彼は腰に帯刀している刀の柄に手をかけ、
すらりと刀を抜いた。
その瞬間、熱気が彼女の所まで届く。
その刀身は赤い炎をまとっていた。
「この煉獄の赫き炎刀が!
おまえを骨まで焼き尽くす!!」
そう叫ぶと鬼に立ち向かって行った。
「鬼狩りが!返り討ちにくれるわ!!」
彼と鬼が激突する。
「炎の呼吸、壱の型・不知火!!」
彼の肩にかかっている羽織がはためき、
背中の【滅】という漢字が見える。
さらに激しい熱風が彼女のところまで届く。
髪が熱風で激しく乱れる。
そして刀身から発生した
緋色の炎が生き物のように舞っていた。
彼女はその光景を恐怖を忘れ、
美しいと感じてしまった。
彼の剣技が美しい舞のように見えたのだ。
思わず胸で手を組んで祈るような
ポーズをとっていた。
でも目を離すことは出来なかった。
(なんてキレイなの……
これが本当に戦闘なんて
信じられないわ……
でもなんてこと!
まだ顔を見れてない!!)
彼の剣技は鬼の頸を一撃で跳ねた。
「おのれ、鬼狩りめえぇ!!」
鬼は断末魔の声を上げて、塵に帰った。
彼はぱちんと刀を鞘に収め、
くるっと振り返って、
はじめて彼女と向き合った。
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なな - 読んでて、とても楽しかったです。素敵な小説ありがとう^^ (2021年10月8日 0時) (レス) id: 2858fa56d6 (このIDを非表示/違反報告)
ミーニャ(プロフ) - 詩苑さん» すみません。 (2021年9月26日 18時) (レス) id: e862ec09fb (このIDを非表示/違反報告)
詩苑(プロフ) - 名前変更ないなら設定タグの夢小説設定しないで。 (2021年9月26日 18時) (レス) id: 5eb696a47c (このIDを非表示/違反報告)
ミーニャ(プロフ) - こんにちは。読んでくださり、ありがとうございます。実は女の子の名前にはタイトルに関係ある意味があります。ですから名前は固定なんです。普通の小説として読んでくださるとありがたいです。本当にすみません。 (2021年9月7日 7時) (レス) id: e862ec09fb (このIDを非表示/違反報告)
刹琉夜(プロフ) - 名前変換ができない (2021年9月7日 6時) (レス) id: 32f3210099 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミーニャ | 作者ホームページ:https://ameblo.jp/mienya-suzume/entry-12668956598.html
作成日時:2021年3月17日 20時