真実と嘘と輝きと part2

お泊まり ページ6

次元の話は面白かった




殺し屋や軍の中にいた経験から、色んな話が少女の耳に飛び込んだ




しばらく話して、時計が大きく時を刻む




ペルラ「さぁ、もうそろそろおしまいよ」




娘「えぇーまだお話聞きたい！」




ペルラ「次元さんも忙しいし…あなたも寝る時間でしょ？」




頬を膨らます少女を横目に入れて、次元は椅子から立ち上がった




次元「悪かったな、俺も喋りすぎちまった」




ペルラ「ううん、お話聞かせてくれてありがとう」




次元は軽く笑い扉に手をかけると、その手の上に小さな手が重なった




娘「……」




ペルラ「…困らせちゃダメでしょ？」




娘「だって……」




困った表情をするペルラと、その顔を見てうるうると瞳を潤わせる少女を見て、次元は1つ息を吐く




次元「そういや…」




ドアノブから手が離れると、くるりと次元は踵を返した




次元「宿がどこも満室でな、泊まれるところを探してんだ」




少女「母さん……」




再びペルラは眉を落としたが、次元と同じように息を1つ吐く




ペルラ「次元さんがいいなら、泊まっていって。外は寒いわ」




次元「すまねぇな、世話になるぜ」




娘「わぁ！大介まだいるのね！！」




両手を大きく広げて近づく少女の抱擁を受けいれ、次元は照れくさそうに笑った




ペルラは申し訳なさそうに軽く頭を下げたが、次元は笑顔で首を横に振った

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