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お前には笑顔が(無惨視点) ページ5

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A、A、A。

変な感覚だ、むず痒くなる。
目の前に居るこの女は俺が名前を呼ぶ度に、一々嬉しそうに笑うから。

その笑顔がいつの間にか癇に障らなくなった、むしろ心地良さを感じるようになった。


『さあ無惨、今日も私が来たよ!』

あぁ、知ってる。見れば分かる事だろう。

『無惨、今日は父上と一緒に下町へ出掛けたんだ。』

一体いつからだ。此奴と話す時が、生き地獄の様な毎日の中の唯一の楽しみだと感じるようになったのは。

友人になった時から?
あぁ、きっとそうだ。そうに違いない。

俺は良い選択をしたのだ。


『…無惨?』

「なんだ?
……どうして泣いている。」


『……だって、無惨が笑ったから!』


笑った?俺は今笑ったのか。


いつからだろうか。
俺は笑わなくなった。何にも興味を持たなくなった。ただ一向に治る気配の無い病気に苛立つ毎日だった。


『無惨が笑ったから、嬉しくて泣いてるんだよ。』
「どうして嬉しい。」

どうしてそれだけの事で泣く?

『そりゃあ嬉しいでしょう。だっていつも冷たい顔をしていたから、何にも興味が無いって顔してたから。

だから笑った顔何て一生見れないかと思った。』

私、幸せだなあ。
そう言って女は笑った。泣きながら笑った。

俺は手を伸ばした、女に泣き止んで欲しくて。


『わっ!急になに!
いきなり頭撫でるし、笑うしで、無惨今日本当にどうしたの!?頭打った!?体弱いんだから打ったら駄目でしょう!』
「打ってなどいない。」


…お前には、Aには笑顔だけが似合う。

涙は似合わない。



.

弱々しいその手を→←名前を呼んで



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みーな - マジレスのようになってしまうのですが、平安時代の女性は一般的には他の男性に顔を見られたらその人と結婚しなければならないそうです。あまり物語が時代と一致してないように感じました。でもとても内容が面白かったです!きつい言い方になっていたらすみません、、、 (2020年5月29日 22時) (レス) id: ad46730e86 (このIDを非表示/違反報告)
mito(プロフ) - すっごく好きなので更新お願いします!一つ聞きたいのですが、この話は完結しませんよね?しつこいようですが、もし、完結してないのでしたら更新お願いします!楽しみにしていますよ (2020年4月15日 14時) (レス) id: ebda06392e (このIDを非表示/違反報告)
イツキ - こういうお話すごーく好きです。応援しています! (2020年2月28日 22時) (レス) id: a90c8d5aa0 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - muitirou?さん» まずは見て下さってありがとうございます!そしてお気に入り登録ありがとうございます!沢山更新します!書き殴ります! (2020年2月15日 0時) (レス) id: 13b10a50cb (このIDを非表示/違反報告)
muitirou?(プロフ) - お気に入り登録しましたー!たくさん更新してくださーい! (2020年2月14日 23時) (レス) id: 2ddfbc574e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:御薙(みなぎ) | 作成日時:2020年2月13日 23時

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