64 You ページ14
〜放課後
いつものように弓道場に続く階段をおりていると
七海：A！ちょっと私部活遅れる！
A：え？どしたの？
七海：いや…ちょっと用事！
A：そっかあ、了解！
七海はそれだけで行ってどこかへ走って行ってしまった
どうしたんだろう…用事ね〜
〜弓道場
扉から中を見ると夕日に照らされながら
真剣に弓を引く翔太がいた…
パキューンッズサ
相変わらず…
A：綺麗な構え…
そんな翔太を見ていると色んな事を思い出した
あの頃の私達と今の私達はもう…
翔太：…A？何してんだよ笑
A：あ、いやごめん笑 あれ…？
ラウールは？？
翔太：ラウールは委員会だって
A：そっか…笑
こんな風に2人で話すのはいつぶりだろう
翔太：もう調子大丈夫なのか
A：んー。まあ、ボチボチ…その説はお世話になりました笑
翔太：それならいいんだけどさ笑
A：大会の日…探してくれたって…心配かけてごめんね。それと、ありがとう。
翔太：いいよ笑 お前のことだから…笑ケロッと元気になると思ってたし笑//
こっちを見ずに話す翔太
昔から翔太は照れるとこっちを見なくなる…
翔太と別れて一年以上
どうして翔太は私に別れようと言ったのか…
今の私ならわかる気がする
七海：(翔太も私も前に進めないよ…)
そう言われたのを思い出す
A：翔太…私…好きな人出来た
翔太：…そっか
そう言いながら弓をひく翔太
私…どこかで見て見ぬふりをしていたんだと思う
翔太が変わらず向けていくれている気持ちに…
A：私…ちゃんと伝えようと思ってる…
翔太：ああ…がんばれよ
A：だから…翔太も前に進んで…
そういった瞬間翔太は弓矢を手から放した
パキューンッズサッ
放たれた弓矢は真っ直ぐ中心に当たった
翔太：…。
A：私も前に進むから…
翔太はその矢を見つめて少し笑い私の方を向いて
翔太：あの時、別れてなかったら今でも俺ら付き合ってかな…笑
悔しそうに笑う翔太…
翔太：でも、もう後悔はしてない…笑
Aの事好きでいられてよかったよ…笑
好きでいられてよかった
そんな事を言って貰える私は本当に幸せ者だ
A：私も…翔太と一緒にいれたあの時間も、翔太を好きだった事も全部…よかったって思ってる…
一つ一つ秘めていた想いを解放していく
それぞれの思いが混じり合えば傷つく事もあると思う
でも我慢するよりずっといい…大切な人なら尚更
弓道場には冷たい風が吹いていた
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amn(プロフ) - 番外編のリクエスト！ありがとうございます！番外編書いてみたのでどうぞ読んでみてください笑 (2020年7月1日 1時) (
レス) id: 792676874f (このIDを非表示/違反報告)
pqef79jn7en306g(プロフ) - 番外編見たいです！ (2020年6月15日 1時) (レス) id: 57539d1eef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：amn | 作成日時：2020年6月11日 17時
