3年A組人質クラス3 (ページ1)

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人質９８名ページ1

『えー。話すって言ったけど何から話そう…
あ、まず米山家の長女ﾃﾞｽ

お母さんは大手ブラウンドの社長。お父さんはスーパースターが何人も所属している海外の芸能事務所の社長。私はそこの3番目の子供です
ちなみに現在長男は海外で人気のダンサー。次男は大手飲食店を立ち上げてたなぁ』

兵頭｢ちょう成功家族じゃん！！！｣

甲斐｢おとうさんリーマンって言ってたじゃねぇか｣

『こんなこと言うと上辺だけの友達が増えるから…
普通に友達が欲しかったの。ごめん。

で、そんな家だったから物心着く前から沢山の習い事をさせられてきた
ピアノ、ヴァイオリン、サックスとか他の楽器もあるし、歌、ダンス、水泳、サッカー、習字、華道、茶道、乗馬、バドミントン、卓球、テーブルマナー他にもたくさんね』

諏訪｢多すぎじゃない？｣
小宮山｢私だったら耐えられないわ｣

『毎日毎日習い事ばかりで正直ストレスしかなかったけど、その中でもバドミントンだけは大好きで1番力を入れてたの』

瀬尾｢カメラは？｣逢沢｢絵も｣

『カメラはおじいちゃんに教えられたから暇な時にやってたくらい
絵は夜中とかやることが無い時にノートの切れ端に描いたりとかしてたらいつの間にかって感じ』

『それで、真剣にやってたら小1の時に小学校低学年の部で全国大会1位になって、そのあとも色々な大会で好成績を残していつの間にかu13に入ってた

多分1番人生が楽しいって思えてすごい幸せな時だったと思う』

『小5の時謎に血液検査をしたら白血病だって分かったんだよね
まぁ、分かっただけで親に言っても治療はしなくていいって言われたからしなかった
その時白血病の事なんもわかってなかったから風邪みたいなものだと思ってて…』

水越｢なにそれ｣

『元々3ヶ月に１週間位で日本に帰ってきてた両親は私が中学に入ると日本に帰ってくることをやめた。お兄ちゃん達も親からの期待に潰されないようにと自分のことでいっぱいいっぱいだった。
でも、従兄弟の正臣ｸﾝは私が幼稚園の時から毎日のように家に来て心配してくれて、ご飯を作ってくれてたし勉強、バドミントン、習い事でいっぱいいっぱいになってロボットみたいだった私と沢山遊んでくれた。それが無かったら私は壊れてた』

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