猪突猛進(6) ページ7
須磨「私は、あ、余り期待はしないで下さいね。私は戦いは得意じゃ無いので。」
舳丸「弱気なこと言ってる場合か、行くぜ!」
入り乱れての攻防戦が始まる。しかし、やはり分が悪い。幾ら斬りつけても、次から次に再生していくのだ。くノ一達が攻撃すると少しは怯むものの、これではきりが無い。
須磨「これ、無理ですよう!捕まった人達全部守り切るのは!やりにくすぎます!」
帯「よく分かってるじゃないか、そういやあんたは、一番簡単に捕まえられたしね。余程の味噌っかすなんだろ。あんた達は後回しだ。さて、どれから喰おうかね!」
猪ノ助達を擦り抜け、倒れている遊女達に迫る帯。
猪ノ助(あの野郎、本体じゃねえだと?本当だとしたらヤベえぞ!戦いに終わるりが無え!)
確かにそうだ、人形を幾ら叩いても、操り手が無事では何の意味もない。その時、
スッ。一つの人影が音も無く猪ノ助の背後に背中合わせに立つ。まるで共闘するかのように。そして、
ドドォォン!!!
舳丸「うわあっ!」
まきお「なっ!何で地下に落雷が!?」
耳をつんざくような激しい雷鳴の如き音と共に、稲妻のような剣撃が閃き、遊女達に迫っていた帯の群れが千切れ飛んだ。其所に現れたのは…!
猪ノ助「善逸!何だ、まだ寝てやがるのか、まあ、泣き騒ぐよりゃマシだな!」よお女顔、じゃねえ網問!気が付いたのか、良かったな喰われなくてよ!」
何と、善逸が帯から意識が無いまま出て来て、網問を抱えたまま雷の呼吸で帯を斬り裂いたのだ。
網問「す、凄い…、君、ずっと寝てたままの方が良いんじゃない?」
善逸(寝ている・つまり意識は無い。筈だが。)「冗談言っている場合か!早く皆を助けるんだ。行くぞ!」
網問「は、はい!あっ、重、舳丸の兄貴!まきおさん達を助けられたんですね!」
雛鶴「あの金の髪の子も鬼殺隊?助かったけど、何あの緊張感の削げる姿は。何であんな頓珍漢な格好してるの!?」
網問「まあ、これには訳が、気にしないで下さい!わあっ、待って善逸君!俺は剣術は得意じゃ無いんだよ!」
雛鶴の言葉も無理は無い。勇ましく掛けながら帯を鮮やかな雷の呼吸で斬り飛ばしていく姿は勇ましいの一言だ。だが、そう、二人は女装したままなのである。真面目な戦いの場面なのだが、一歩間違えればドリフのコントである。重と舳丸は、無事でよかったという反面、呆れから言葉が出ない。
まあ、乗り込むためとは言え、自分達も女装していたのだから言えた義理では無いが。
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無一郎推しの暇人(プロフ) - この前はコメントありがとうございます(*´ω`*)この後の展開が楽しみです!更新頑張ってください!!! (2020年8月15日 8時) (レス) id: fb256c702e (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - 知らなかったです(汗)もう兄の鬼怖い。派手の神にもそんな過去が。・゜゜(ノД`)ホロリ (2020年7月19日 7時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 済みません。私イメージの義丸はこんな感じなので、かっこいい彼も勿論好きですが。因みに、遊郭編の鬼滅の刃はご存じですか?このあととんでもない展開になります。 (2020年7月16日 15時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - シリアスに義丸さん色ボケすぎて情けない(汗)?もう、これだから色ボケな男の子はすぐに下ネタ?いや義丸さんが得さら色ボケなのか(汗)? (2020年7月14日 22時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年7月1日 6時