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猪突猛進(2) ページ3

重「如何するの猪ノ助君?」

猪ノ助は、何と肩の関節を外し始めた。ゴキボキ…!

猪ノ助「俺様は、体中の関節を外せる男、つまりはな、頭さえ入りゃ、何処でも潜り込めるのさ!あんたらも覚えたけりゃ教えてやるぜ?」

舳丸「い、いや遠慮する。縄抜けの関節外しならお頭から教わったから出来るんだ。」

しかし、猪ノ助は聞いていないのか、早くも穴に向かい、

猪ノ助「行くぜ!覚悟しやがれ!」

ドバンッ!穴に無理矢理飛び込んだ。取り付く島もない。

重「炭治郎君の言うとおりだな。あの人、気が乗るとそっちにしか気が向かなくなるみたいですね。ん?あれ…、わあっ!!」

舳丸「ん?重如何したんだ…、えっ?うわあああっ!!」

何と、いつの間に結んだのか、重と舳丸の足首に縄が結ばれており、二人は猪ノ助に引っ張られる形で穴に勢い良く引きずり込まれた。

そのまま岩壁の細い穴を進み、やがて

スポッ!

ドシャッ!!

猪ノ助「よっと。着いたか!此処が奴の巣穴だな!」

舳丸「おいゴルァ!何が「此処が奴の巣穴だな!」だ!人を断りも無しに地面の中に引きずり込みやがって!」

重「全くだよ!確かに協力するとは言ったけどさ!片づいたら、絶対に宇髄さんにチクってやるからな!いたたた…!」

しかし、二人は不意に怒鳴るのを止めた。其所は、かなり深い場所に有るらしい。大体40メートル位の高さと奥行きが有る丸い穴である。岩壁の彼方此方に、自分達の抜けてきたような穴が空いている。例えるなら、蟻の巣だ。

猪ノ助「おい見ろこれ、女柄の帯がこんなに吊してあるぜ!」

見れば、確かに岩壁を渡すように、幾枚もの帯が吊されている。しかし、奇妙なことに、その帯の柄の女達は、皆眠って居るかのように眼を閉じているのだ。着物の柄にしては何かおかしい。

重「何でこんな場所に帯なんか干して有るのかな?」

猪ノ助「いいや、違えよ。あんたら気付かねえのか?この気配を。この帯全てから感じるぜ。生きてる人間の気配だ!」

重「えっ?どういう事それ…?待って、ま、まさかこれ全部、行方不明になった遊女達?!」

舳丸「なる程な、此処は言わば、鬼の食料貯蔵庫という訳だな。恐らく、この帯を使って遊女達を攫ってから、眠らせたまま此処に隠しておいて、好きなときに取り出してから喰らうんだろう、見ろ彼所を、多分、喰われた遊女達の成れの果てだ。」

舳丸が指差した先には、うず高く積み上げられた人骨の山が有る。最早間違いない。此処は鬼の巣穴だ。

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無一郎推しの暇人(プロフ) - この前はコメントありがとうございます(*´ω`*)この後の展開が楽しみです!更新頑張ってください!!! (2020年8月15日 8時) (レス) id: fb256c702e (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - 知らなかったです(汗)もう兄の鬼怖い。派手の神にもそんな過去が。・゜゜(ノД`)ホロリ (2020年7月19日 7時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)
みこち(プロフ) - あやみさん» 済みません。私イメージの義丸はこんな感じなので、かっこいい彼も勿論好きですが。因みに、遊郭編の鬼滅の刃はご存じですか?このあととんでもない展開になります。 (2020年7月16日 15時) (レス) id: 3f5bca2fa0 (このIDを非表示/違反報告)
あやみ - シリアスに義丸さん色ボケすぎて情けない(汗)?もう、これだから色ボケな男の子はすぐに下ネタ?いや義丸さんが得さら色ボケなのか(汗)? (2020年7月14日 22時) (携帯から) (レス) id: b20f29b230 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこち x他1人 | 作成日時:2020年7月1日 6時

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