【 センラ 】 校 則 違 反 。

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終礼も終わり、相変わらず私は安定の場所で一息ついている。

屋上、煙草。
昼休みと放課後、私が唯一一息つける瞬間。
こんなこと、他の先生にバレたらかなりやばいが、やめられない。


はあ と息を吐けば煙草の煙と白い吐息が出てくる。
グラウンドを見れば、元気に部活をしている生徒達。私にもこんな時あったな なんて思いながらそのまま煙草を吸っていれば がちゃり と屋上の扉が開く音が聞こえる。

吃驚して ばっ と扉の方を見ればそこには昼休み同様、センラくんが居て。
思わず力が抜ける。



「 なんだ、センラくんか…… 」
「 なんだ って何か酷くありません？ 」


ってか僕じゃなかったらどうするつもりだったんですか と笑いながら聞いてくるセンラくん。
……まあ、その時はその時、だ。

というより、そもそも昼休みも放課後も屋上に来る人はあまり居ないから見つかる危険性はあまり無い。



「 ……で？ 」
「 ん？ 」
「 なーんでまた屋上来たの 」


私がそう聞けば「 ああ 」と言って笑うセンラくん。……一体、今のどこに笑う要素があったのだろうか。



「 先生の事やから、また吸ってんかなって思って 」


まあ、予想通り吸ってたけど なんて言いながらフェンスにもたれながら私の隣に座るセンラくん。



「 なあなあ 」
「 ん？ 」


「 _______ それって、美味しいん？ 」


センラくんのそんな問いかけに
私は「 美味しくないよ 」と答えを返すことしか出来なかった。


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