番外編*MerryX'mas! ページ33
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※白崎ちゃんとセンラさんは付き合っている設定
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「 なあなあ、先生 」
「 んー? 」
デート、せえへん? そんなセンラくんの声が電話越しから聞こえる。なんでまた急に なんて思いながら予定を確認するためにカレンダーを見れば12/25、つまりクリスマスで。……つまりこれは クリスマスデート と呼ばれるものになる訳で。
ほんの少しの緊張 もあるがそれよりも センラくんがデートに誘ってくれた という嬉しさの方が強くて。勿論! と、少し食い気味になってしまっただろうか なんて反省。
「 なら明日の10時、駅前で待ち合わせな 」
そう言って切られる電話。つー つー という音だけが響く。デート、なんていつぶりだろうか。これでも私とセンラくんは " 生徒と教師 " という関係であって。他の生徒や先生に見つかってはいけないからかなり人目を気にしないといけないし何より私の仕事が忙しいせいで都合が合わない。
そしてそんな中 久々のデートが クリスマス という訳で。緊張しない訳がない。
「 ……服、」
服どうしよう。完全に忘れていた、服はどうするべきだろうか。………あ、プレゼント。やばい、完全に忘れていた。というよりそもそも明日がクリスマスという事を忘れていた。服もプレゼントもどうしようか。ちらり 時計を見れば時刻は 22:00。
「 …………いける 」
そう小さく呟けばすぐにプレゼントの準備をする。お店は閉まっているし何も買うことができない。そんな私が今からでも出来る事、そう、" お菓子作り "。何を隠そう、私白崎Aは大のお菓子作り好きである。買いに行かなくてもラッピングするやつもあるし材料もある、……筈。
冷蔵庫の中を開ければやはりある程度は揃っていて。クッキーは作れるな と確信すればクッキー作りにへと取り掛かる。どんなクッキーを作ろうか バタークッキー?チョコチップ?苺 なんてのもありかもしれない。
美味しい なんて言うセンラくんを想像すると今からもう少しにやけてしまって。気持ち悪い奴かよ と思い自分の頬を軽く ぺちん と叩く。
「 ………で、できた 」
今年で一番頑張って作った気がする。お友達にあげるやつよりももっと。そう考えると、私はセンラくんの為に張り切って作ったということで。前まではさかたんの事が頭から離れなくてセンラくんの事を見ないようにしていたのに今ではもうセンラくんにしか興味が無くて。
ちょろいなあ自分 なんて思いながらラッピングへと取り掛かった。
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高瀬その(プロフ) - Air-さん» ひい、嬉しい…有難う……;; (2017年11月27日 1時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)
Air- - そのちこれ最高だよ… (2017年11月26日 0時) (レス) id: a1b877d6ed (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - ririさん» そう言ってもらえて嬉しいです;;もっと続きが気になるようなお話を書けるように頑張りますね…!(?) (2017年11月26日 0時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)
riri(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみです´`* (2017年11月20日 23時) (レス) id: 03ef9af3da (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - 初音さん» こちらにもコメント有難うございます〜!;;れ、連打ですと…?!なら159票分の評価は全て初音様が…?!!?( 違う )最高と言ってもらえて嬉しいです有難うございます〜(;;)!これからも初音様に最高だと思ってもらえる様に頑張りますね!(?) (2017年11月20日 18時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)
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