【 センラ 】 校 則 違 反 。

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「 …………なんかごめんな 」
「 ……いや、そもそも私が合コンに行ったのが悪いんだし大丈夫だよ 」


あの後。時間など気にせずのんびりのんびり歩いていれば急に雨が降ってきて見事にびしょ濡れになった私達。 さかたんの家は近くにあるらしいのでそこで雨宿りさせて貰う。それにしても今日知り合った人の家に入ることになるとは……何この漫画みたいなシチュエーション、望んでない。


さかたんの家は綺麗なマンションで。こんな綺麗な家に私が入ってもいいのか と緊張していれば「 何しとんの 」と言われる。手招きされたので緊張しながらも玄関へ足を踏み入れ「 お邪魔します 」と小さな声で呟けば「 どーぞ 」なんてさかたんの声。



「 ……あー、お風呂 どうしよ 」
「 …………あっ 」

完全に忘れていた。……お風呂、とか貸してもらったら私初対面の人なのに迷惑しか掛けてない事になる、…………いや、それだけは避けたい。


「 大丈夫だよ、明日朝早くに帰るから 」

私がそう言えば

「 いや、雨に濡れて寒いやろ 」

だから早く入っておいで なんて優しい声で言ってくるさかたん。

大丈夫だって そう言おうとすれば何やら赤いさかたんの顔。向けられているのは私の胸。不思議に思いつつも視線を辿っていけば見事に雨で下着が透けていて、………下着が透けていて？


「 ご、ごめん、服あるかな？ 」
「 えっ、あ、ああ 用意しとくわ 」

お互い赤い顔のまま ぎこちない態度で目を合わせることが出来なくて。こんな状況に耐えれず急いでお風呂へと向かう。……本当、今日はなんて日なのだ。合コンを抜け出し 合コンで初めてあった人の家に上がり そして服が透けて お風呂も借りることになって。


「 …………何、この漫画みたいなシチュエーション 」

本当、今日はとことんついていない。


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