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「 な、んで急に…… 」
「 ええやん、な?教えてや、せーんせ 」


そりゃあそんなの、校則違反に決まっている。
校則違反、というよりかは法律で決まっている。先生と生徒は恋愛をしてはいけないと。


「 当たり前でしょ、そんなの 」


私がそう言えば「 ふーん…… 」となんとも興味無さそうな、面白くなさそうな返事をするセンラくん。



「 でもさ、そんなん校則で決まってないやん? 」
「 でも、法律でそう決まってるの 」
「 僕は、校則違反かどうか聞いてんの。」


話がうまく噛み合わない。
言いたいことが伝わらない。

いや、だから…… と言葉をつまらせていれば少し近くなるセンラくんとの距離。


思わず1歩、後退りをすればセンラくんも1歩、近付いてくる。
そんなセンラくんにまた1歩、後退りをすればセンラくんもまた1歩、近付いてくる。

そんな事を繰り返していれば、後ろはいつの間にかフェンスで逃げ道はなく。


かしゃん とフェンスの音が聞こえる。
後ろはフェンス、目の前にはセンラくんの顔。

状況を理解するのに時間はかからない。
私は今、センラくんに壁ドンならぬフェンスドンをされているのだ。



あまりにも唐突の事で驚いて言葉が出ない。
それに加えセンラくんはイケメンである。無駄に心臓の動きが早くて。

離れて という意味を込めてセンラくんの胸板を押しても流石男の人だ、びくともしない。


そんな私なんてお構い無しにセンラくんは口を開く。



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「 もしも俺が 」



「 ______________ 先生の事好き、とか言ったらどうする? 」




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それは、あまりにも唐突な爆弾すぎる発言で。
センラくんのこの発言から、私の今までの教師ライフが変わることを、あの時の私は知らなかった。


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高瀬その(プロフ) - Air-さん» ひい、嬉しい…有難う……;; (2017年11月27日 1時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)
Air- - そのちこれ最高だよ… (2017年11月26日 0時) (レス) id: a1b877d6ed (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - ririさん» そう言ってもらえて嬉しいです;;もっと続きが気になるようなお話を書けるように頑張りますね…!(?) (2017年11月26日 0時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)
riri(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみです´`* (2017年11月20日 23時) (レス) id: 03ef9af3da (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - 初音さん» こちらにもコメント有難うございます〜!;;れ、連打ですと…?!なら159票分の評価は全て初音様が…?!!?( 違う )最高と言ってもらえて嬉しいです有難うございます〜(;;)!これからも初音様に最高だと思ってもらえる様に頑張りますね!(?) (2017年11月20日 18時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高瀬その | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年11月7日 0時

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