違反3 ページ3
.
「 な、んで急に…… 」
「 ええやん、な?教えてや、せーんせ 」
そりゃあそんなの、校則違反に決まっている。
校則違反、というよりかは法律で決まっている。先生と生徒は恋愛をしてはいけないと。
「 当たり前でしょ、そんなの 」
私がそう言えば「 ふーん…… 」となんとも興味無さそうな、面白くなさそうな返事をするセンラくん。
「 でもさ、そんなん校則で決まってないやん? 」
「 でも、法律でそう決まってるの 」
「 僕は、校則違反かどうか聞いてんの。」
話がうまく噛み合わない。
言いたいことが伝わらない。
いや、だから…… と言葉をつまらせていれば少し近くなるセンラくんとの距離。
思わず1歩、後退りをすればセンラくんも1歩、近付いてくる。
そんなセンラくんにまた1歩、後退りをすればセンラくんもまた1歩、近付いてくる。
そんな事を繰り返していれば、後ろはいつの間にかフェンスで逃げ道はなく。
かしゃん とフェンスの音が聞こえる。
後ろはフェンス、目の前にはセンラくんの顔。
状況を理解するのに時間はかからない。
私は今、センラくんに壁ドンならぬフェンスドンをされているのだ。
あまりにも唐突の事で驚いて言葉が出ない。
それに加えセンラくんはイケメンである。無駄に心臓の動きが早くて。
離れて という意味を込めてセンラくんの胸板を押しても流石男の人だ、びくともしない。
そんな私なんてお構い無しにセンラくんは口を開く。
.
「 もしも俺が 」
「 ______________ 先生の事好き、とか言ったらどうする? 」
.
それは、あまりにも唐突な爆弾すぎる発言で。
センラくんのこの発言から、私の今までの教師ライフが変わることを、あの時の私は知らなかった。
.
634人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
高瀬その(プロフ) - Air-さん» ひい、嬉しい…有難う……;; (2017年11月27日 1時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)
Air- - そのちこれ最高だよ… (2017年11月26日 0時) (レス) id: a1b877d6ed (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - ririさん» そう言ってもらえて嬉しいです;;もっと続きが気になるようなお話を書けるように頑張りますね…!(?) (2017年11月26日 0時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)
riri(プロフ) - とても面白いです!続きが楽しみです´`* (2017年11月20日 23時) (レス) id: 03ef9af3da (このIDを非表示/違反報告)
高瀬その(プロフ) - 初音さん» こちらにもコメント有難うございます〜!;;れ、連打ですと…?!なら159票分の評価は全て初音様が…?!!?( 違う )最高と言ってもらえて嬉しいです有難うございます〜(;;)!これからも初音様に最高だと思ってもらえる様に頑張りますね!(?) (2017年11月20日 18時) (レス) id: c56a2fa634 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ