見習いが可愛過ぎて過保護なお姉ちゃんポジに成ったら何故か見習いと刀剣男士で戦争が始まった【刀剣乱舞】 (ページ40)

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？？０回目ページ40

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[主が居ない]

　五虎退の虎の様に、何処か行ったのだろうか…？

　それにしては遅い。

　もう、数時間は経っている。今は日が沈んでいる。

　見習いも居ない。また懲りずに二人で出掛けたのか？

　それにしては騒がしくない。

　道から聞こえる騒がしい声が、聞こえない。

　最初に異変を感じ取ったのは誰かは知らない。

「ねぇ、主、帰って来るの遅くない？」

「…別に、何処かほっつき歩いてるだろ」

「そういう山姥切も不安でしょ？さっきから外をチラチラ見てるし」

　ほっつき歩いてる程度にしか思われていない。

　当の本人はあの世をほっつき歩いている訳だが…。

　夕餉時になっても、帰ってくる事は無かった。

[何故？]

　その答えは、案外簡単にやって来るものだ。

「刀剣男士の皆様！？大変です！審神者様が、審神者様が＿＿＿＿＿＿」

　それを聞いた刀剣男士の行動なんて一つ、

「聞いてますか！？審神者様が死nっ＿＿＿」

「少し黙れ」

　…事は呆気なく終わった。

　門まで近づいていた検非違使を殺した。

　問題は、こんのすけの言う通りか否か、

　とても無惨なモノだった。

　赤、朱、紅、赫、何処を見ても赤で染まっている。

　主だったものは見ているだけで痛い位になっていた。何個も何個も傷があって、主なのか分からない。

　然し、それを決定付けるモノが有った。

　首を切った見習いだ。検非違使にやられたのでは無く、自分でやったと、手に持たれたナイフが語っている。

「その、検非違使が此処まで来た理由は…政府が貼った結界が壊れてしまい……私達のミスで、審神者様が…」

　こんのすけは斬り殺されると思った。その覚悟をして、目を瞑ったが、何もされなかった。

　不思議に思い目を開けると、全員本丸に戻って行った。

　…愛情が冷めたのか？と思いつつ、着いて行く。

　その時に何処からか聞こえた声、

[何方から潰そうか＿＿＿＿＿]

　敵に向けられた言葉でもあり、政府に向けられた言葉でもある。

　黒にも白にも行かない。間をずっと彷徨うだけ、

　主に会う為の言葉でもある＿＿＿＿＿＿＿。