儚い恋 (ページ50)

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「あぁ。Aがそんな言い訳ばっかしてる俺に、そんなに嫌なんだったらやめればいいじゃんって。諦めてないから辞めないんだって。図星なんだよ。自分の夢叶えて教師になったAに言われて少しムカついてAに言ったんだ。こんなことならあの時俺と付き合っとけば良かったって思ってる？って」

智「お前、、なんでそんなこと。Aがどういう気持ちで北斗の事応援してたかわかってんだろ？」

「わかってるよ！！でも気づいた時にはもう遅かった。Aは自分のせいで俺が傷ついたってずっと泣きながら謝ってきて。俺あいつの泣いてるとこ見たの小学生以来で頭が追い付かなかった。」

智「言っとくけどな、あいつはずっと泣いてたぞ。俺と咲の前ではいつも泣いてた。北斗がテレビで活躍するたびに泣いて俺らんとこきて。辞めればいいのにって。でもそれは自分の幸せで北斗の幸せじゃないって。」

「え？」

智「それでもお前を応援する気持ちは誰よりも強くてこっちは見てられなかった。だから上京する前に彼氏いるって聞いたとき本当に嬉しくて。結婚するって聞いたときはもっと嬉しかった。」

「Aが誰よりも一番俺を応援してくれてたことなんて俺が一番分かってたはずなのにな。だからデビュー決まって彼女ともけじめつけて、ちゃんと俺が一人前になったらAを迎えに行くって伝えたかった。でも、もう遅かった」

無意識にこぼれる涙をぬぐって手に力を入れる。

智「お前本当に馬鹿だよな。」

泣きながら笑ってそう言う智也

「なんでお前が泣いてんだよ。」

智「お前の覚悟もAの覚悟も知ってるから悔しいんだよ！！」

「智也のくせにかっこつけんな」

智「おま、それはひでぇわ！！」

「やっぱ最高の親友だな。」

智「ジャニーズの親友とか周りに自慢していい？」

「やめろ俺の株が下がる(笑)」

智「おい！！」