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北斗 side
俺の家についてからのAはすごく冷静だった。
いや、冷静に見えてすごく動揺していたんだろう。
昔から動揺したり緊張すると紙を耳にかける癖は治ってないらしい。
「感動の再会なんて思ってるのお前だけだよ。俺は今一番会いたくなかったね」
そうだ。俺にとってAは今一番会いたくない人なんだ。
ふとAを見ると泣いていた。
もう、昔の俺とは違うんだよ。
『夢はどうしたの？もう叶ったの？』
そう聞くのは俺に彼女がいると分かったからだろう。
俺は、夢をかなえるために彼女を作らない。昔そうAと話したことがあったから。
「夢？そんな昔の話忘れた。あんな馬鹿みたいにでかい夢最初から叶えられるはずなかったんだよ。Aだって心のなかではそう笑ってたんだろ？」
『そんなことないよ！』
「それに、夢を追ってても彼女いるやつなんていっぱいいるから。」
『そんな中途半端な気持ちで夢がどうとか語ってほしくない。』
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作者名：o r
| 作成日時：2019年9月19日 14時
