儚い恋 (ページ30)

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北斗 side

最近ジュニアとしての仕事が充実している。

樹なんて「今のままじゃだめだ！」
なんて言って女遊びは全くなくなった。

皆が仕事に集中していて雰囲気は良いと思う。

皆が集中していろんなことにけじめをつける中、俺は穂乃花と別れることが出来なかった。

それでも穂乃花なら大丈夫。そう言ってくれるメンバー。

そんな言葉に甘えていた。

今は、SixTONESでいる時がとても楽しく感じる。

樹「この間さ、ジェシーと原宿言ったらファンの子に遭遇してさ泣いて喜んでくれたんだよね」

ジェ「そう！もう嬉しくて俺らが泣きそうだったよAHAHA！」

大「最近結構名前も知られてきて嬉しいね」

慎「俺もこの前地元帰ったら近所の人からめちゃくちゃ大歓迎って感じだったよ(笑)」

優「そういえば、北斗まだ地元帰ってないの？」

北「あ、うん。そうだね。東京出てきてからはお盆に1度帰ったっきりだね。」

樹「なんでそんなかたくなに帰んないの？嫌いなの地元？」

北「いや、好きだよ」

ジェ「あ！わかった！友達いないからだ！」

北「いるよ！」

優「でも昔静岡の友達が北斗に会いに東京北ことあったよね？」

北「あー、、あったっけ？」

樹「なんか北斗の過去って謎だよな？だって初めてできた彼女が穂乃花ちゃんとか考えられる？北斗かっこいいのに」

北「それ褒めてる？」

大「怖くて近づけないんじゃない？」

慎「だとしてもだよ。ジャニーズなのに、、」

ジェ「好きな子とかいないの？」

北「ド直球だな」

ジェ「で？どうなの？」

北「...いない」

樹「嘘だろ？！」

優「ありえねぇ。その穂乃花ちゃん聞いたら嬉しいだろうね」

慎「北斗？どうした？」

北「え？」

慎「すっごい険しい顔してたよ？」

北「いや、なんもないよ」

なんだろう。隠す必要なんてないのに、うしろめたさがある。

Aとの約束なんて忘れたと思ってたのになんで俺は地元に帰れずにいるんだろう。