三十五話 ページ35
ころんside
てか、今ここで気づいたっぽいけど、逆にこんなにも気づかないことってあるんだな…
ころん「あ、思い出した? あの時のA、意外と大胆なんだなぁって思ったよ」
『いやっ、あれは違っ……ほんとに、ちがうから…』
ころん「はいはい。…でもさぁ、僕だから良かったけど、他の男にもそれしてみろよ。…マジで許さないからね」
『……え? それ、どういう…』
僕の言葉に、再び困惑するA。
うーん…本当のこと言いたいけど、ここで言ってもなぁ…どうせ通じないだろうし。
適当にあしらうか…
ころん「そのまんまの意味。僕はAのお母さん…や、違うな。お父さんだからね」
しばらくポカンとするA。
そして、その後に、
『…ぷっ、』
吹き出した。
お腹抱えて笑ってたよ。
…そんな面白かったかな?
『わっ私っ…ころんの子供だったっけ…?』
ヒーヒー言いながら問いかけてきた。
いや、笑いすぎでしょ。
ころん「そうです。僕はAの父親です。父さんは心配です。可愛い娘は誰にもやらん」
『…私、父さんにそんなこと言われた事なかったから、嬉しい』
ころん「…そりゃ良かった」
"嬉しい"…
Aが喜んでくれた…
良かった…
これで好感度が上がってくれると良いなぁ…
『ころんの面白いところも好き』
ころん「っ…」
いやほんと、不意打ちの「好き」とかやめてくれない…?
期待しちゃうから…
誤解しちゃうから…
ねぇ、…"恋愛対象"として見てないなら、軽々しく「好き」とか言わないでよ…
Aに腹を立てたけど、やっぱり、好きな人からの「好き」は、嬉しい。
怒っているのか嬉しいのか分からない、複雑な感情。
少し赤く染った頬をもう片方の手で隠しながら、Aの手を引っ張った。
ころん「…早く行かないと。ここでモタモタしてたら遅れる」
『あ、そうだね。急ごうか』
相変わらず、ずっと握っていても、Aの手は冷たくて。
手繋いでる時間、結構長いと思うけどなぁ…
まぁ、いいや。
そのお陰で僕は今、Aと手を繋げているわけだし
…この時間、一生続いてくれないかな…
これを何度願ったことか…
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お気に入り登録が100超えてる…
びっくりしました…
本当にありがとうございます!
初作品なので不安でしたが、こんなに沢山の評価を頂けて、本当に有難いです!
これからもよろしくお願いします!
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あじゅき(プロフ) - リンさんコメントありがとうございます!!そう言っていただき、私も嬉しいです!これからもよろしくお願いします!! (2021年10月24日 23時) (レス) id: e43a74c31a (このIDを非表示/違反報告)
リン - このお話好きなので、書き方が好きなので、新しいお話読めて嬉しいです!遅れましたらが、初コメひつれいしました。頑張ってください! (2021年10月24日 22時) (レス) id: 7fbb50c056 (このIDを非表示/違反報告)
リン - あ (2021年10月24日 22時) (レス) @page40 id: 7fbb50c056 (このIDを非表示/違反報告)
あじゅき(プロフ) - さところさん、コメントありがとうございます!そうですねー、醜形恐怖症とは、外見上の欠点にとらわれること、でしょうか。外見での些細なことが気になり、生活に支障をきたしてしまう、という事です。わかりにくくてすみません、、これからもよろしくお願いします! (2021年10月24日 19時) (レス) id: e43a74c31a (このIDを非表示/違反報告)
さところ - めちゃくちゃ面白いです‼︎醜形恐怖症って何ですか?よければ教えてください。あと言い忘れてました、はじめまして。これから頑張ってください‼︎ (2021年10月23日 22時) (レス) @page24 id: 6a3452bb65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あじゅき | 作成日時:2021年10月14日 21時